二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.411 )
日時: 2012/08/25 10:57
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

〜第191話 Narcist Of Out〜

切り裂かれた分厚い壁の向こうには傷だらけで倒れ込む魔導士と中心に居るソウルの姿が窺えた。ソウルは腰に構える拳銃を一丁、手に取ると一人の人物の頭へ銃口を当てた。

ソウル「邪魔だけはさせねェぜ、魔導士共!!!数分前に長年の目的、ナーガの暗黒書を容訳集め終わったんだ。今は解読中、その場から一歩でも脚を動かしゃァ、お前等のマスターの命はねェと思え。」
ゼフ「お前の目的は何だっ、ソウル!!!ナーガの暗黒書を全て揃えて、何が目的だ!!!」
ソウル「時代遅れにも程があるぜェ、ゼフ!!!ナーガの暗黒書は全て揃えねぇと意味がねェんだ。・・・・・・分かるだろ、俺はナーガの魔力が欲しいんじゃねェ!!!!この時代が欲しいんだ!!!」

ソウルは銃口をマカロフの頭部から地面へ一瞬のみ移すと引き金を引いた。その後、撃ち放たれた銃弾は地面を貫通し、地中の中でカーブすると素早い勢いで天井で戻って来た。

ソウル「これは警告だ!!!次は本気でコイツの頭撃ち抜くぞ・・・・!!!」
ゼフ「〝黒炎火上《コクエンカジョウ》〟!!!」
ソウル「銃弾を拳銃内で爆発させようってか?んなのは通用しねェ!!!〝犬闇千年召《デスドックのセンネンメ》!!!」
ナツ「危ねェっ、ゼフ!!!!」

ソウルの拳銃は銃口に犬牙を生やし、巨大化すると四本の手脚で地面に立ち、鋭い眼を出して、威嚇する。
すると、口内から砲弾を放ち、爆煙が漂う間にゼフへ近づいた。

犬闇拳銃「グルルルッッ、グオォォッッ!!!!」
ゼフ「静かの己の呼吸を殺し、敵の気配を嗅ぐ。聖なる力を放つ威力は悪魔の如く、勇ましい。・・・・・・・鬼刀剣〝魔轟鉄合〟!!!」
犬闇拳銃「グハァァッッ!!!」
ソウル「まさかお前に犬闇を殺す程の剣術が有ったとは・・・・。俺はゼフを少し侮っていた様だが暗黒書を手に入れた今、んな事は関係ねぇ!!!今からは新時代、俺の時代の開幕だ!!!」
シルバー「時代を簡単に変える事が出来ても、その時代を越える事は出来ない。つまり時代の波にはそう簡単に乗る事は出来ない。その結果、貴様の手に来る時代は低確率。」

ソウルは倒れた犬闇拳銃を元の姿へ戻すとそのまま全力を使い切って倒れるゼフの額へ当てた。しかし、発砲をした瞬間にシルバーの素早い蹴りで拳銃はソウル本人の左腕に貫通した。

ソウル「新時代はこの俺の手に渡る事を待っている!!!ナーガの暗黒書はナーガ本人の全魔力を使って、新時代を切り開く!!!」
シルバー「本当にナーガは悪党中心の新時代へ変える魔力を暗黒書へ入れたのだろうか?ナーガがもしも悪党犯罪の新時代へ変える魔力を封印したのであれば、貴様は限りなく評議院へ自首しに行くであろう。」
ソウル「うっ・・・・・。」
シルバー「ワシの説得が少しは理解出来たか!?貴様の未来には不幸な出来事しか既に残っておらんのじゃ!!!観念して自首しろ。」
ソウル「うっせぇー!!!〝闇魔犬・神郡〟!!!」
神郡「御呼びDE御座いましょうか、Mr.Soul!?」
ソウル「その呼び名、いい加減に止めろ。・・・・・・あの爺が馬鹿げた事ばかり言いやがる、ぶっ殺せ。」
神郡「畏まりました。御主、我を誰と心得る!?〝魔犬界〟から訪れた〝神郡〟だ!!!・・・・・・速度上昇《スピードアップ》!!!」
ソウル「コイツは俺の優秀な執事だ、テメェ等に倒せる実力者じゃねぇ!!!」
ナツ「上等だァァァ、来るなら来い!!!」
神郡「誇り高き執事は恋《れん》に悩まない。」

神郡は少し長い髪を手で弾き、格好良く決めた。彼の周りでは何故かキラキラと輝きが放たれている。

神郡「あっ、この輝きはイケメン度を表す〝星の輝き〟っネ!!」
ライク「ってかコイツのキャラ設定、崩壊寸前だろ。」
ソウル「元々コイツはナルシスト野郎でな!!まぁ、キャラ設定はどうでも良い。だけどな、油断するなよ。」
神郡「星の輝き=友情の証=大切=王子《ソウル》=魔力!!!連携魔法、放たれせ!!!」

神郡は全身に金色に輝く光を纏わせると手に太刀を持った。すると、彼の目の前に魔法陣が出現し、太刀が分身を仕掛けた。

神郡「大聖剣〝天太刀突き〟!!!我は〝連携魔法〟を使うナルシスト執事!!!それと天太刀に刺されたら、内臓全部が爆発する仕組みだからっネ!!!」
ライク「雷竜の咆哮っ!!!!」
ゼフ「剣避《けんかわし》!!!」
神郡「おっ、一人の獲物を捕〜らえた。しかも火竜の内臓を奪えるとは!!!」

ナツの腹部には白銀の諸刃が無数に突き刺さっており、諸刃の持ち手には残り時間が示されていた。

神郡「バカメ!!!これに捕獲されるとはまだまだ未熟者、執事への世界へは甘いぜ!!!」
ナツ「執事になるつもりなんて、端っから—————」

ナツの言葉は途中で爆発と共に消えた。

第192話へ続く