二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.448 )
- 日時: 2012/10/24 18:46
- 名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: hAtlip/J)
〜第203話 薔薇棘の大罠〜
所変わって、妖精の尻尾ギルド内の南部では薔薇の鞭を構え、すね毛が生える所謂〝オカマ〟の敵がルーシィを目の前に戦っていた。
薔薇棘突光隊「あらん、可愛い娘じゃないの。その数十倍、いや数百倍可愛いのがアタシよ。・・・・・・・残念ね。今からその貴方を汚す事になるけど覚悟してよね、アラン。」
ルーシィ「気色悪い魔導士ね!ってか礼儀って物を知らないの?私の方が数千倍強いんだから!!」
薔薇棘突光隊「強い女は嫌われるのよ、男の子ちゃぁん達にね。〝薔薇茂み《ローズ・ド・アクシブ》〟!!!」
薔薇棘突光隊はルーシィの周囲の床から薔薇の茂みを生やし、薔薇は操られているかの様にルーシィへ向かって飛び掛かった。
ライク「ルーシィ、危ねェ!!!」
ルーシィ「・・・・・・ライク!!!」
ライクはルーシィの元へ薔薇の茂みを棘が刺さりながらも走り込み、ルーシィをお姫様抱っこして高く跳躍した。薔薇は地面へ向かって、飛び掛かり、見るも無残に散った。
薔薇棘突光隊「記憶を彷徨っていたんじゃないよ、ダンディ雷竜ちゃん?此処は意地でも女の対決よ、男の子ちゃんが首を突っ込む場面じゃないわ。」
ライク「テメェの何処が女だって言うんだよ?何処から見ても単なる男だろォが。・・・・・・ってか美肌とかに注意してんのか、コノヤロー。」
ライクの言葉に薔薇棘突光隊はガーンと言う表情をし、本気の意地で怒り目覚めた。そして、ライクへ一瞬で襲い掛かる。
薔薇棘突光隊「腹立たしい己からブッ叩き付けるワァァァ!!!」
ライク「うぉっと!完全に地声だな、オイ。・・・・・雷竜のォ鉄拳!!!」
薔薇棘突光隊「薔薇の棘に引っ掛かった者は敗北を味わう、言葉通りじゃァァ!!!〝薔薇棘の道連れ《ローズ・アウ・テンペスト》〟!!!」
薔薇棘は地面から生え、ライクの足元に巻き付くと棘が突き刺さり、ライクは転んだ。
その後、棘は地面へ入り込み、徐々に足元に巻き付く棘が深く突き刺さる。
ライク「グハァァッッ!!!」
薔薇棘突光隊「之こそが植物魔法に携わる究極神秘魔法〝薔薇色魔法《ローズマジック》〟!!!」
ライク「(血液を一気にこんな量で抜かれたのは初めて・・・いや過去に一度だけ経験してんなァ。確かその時も同じ様に女を庇った気がする。)」
薔薇棘突光隊「モタモタしてるとブチ殺すわよォ!〝薔薇の翼《ローズフェザー》〟!!!」
ライク「ニヒ!!」
ライクは不気味な笑みを浮かべると薔薇棘突光隊が高く跳躍する足元を目掛けて、脚に纏わりつく薔薇棘を薙ぎ払い、電撃波を発生させた。
ライク「古代竜人族の巻物には確かに空間を薙ぎ払う拒絶の弾丸の様な電撃波。・・・・・間違いねェ、これこそが新の滅竜奥義〝電撃摩光波〟だ!!!」
薔薇棘突光隊「アラン、調子出て来た見たいね。でも、前から仕掛けられていた薔薇棘には逆らえないわよォん。」
ライク「〝覚醒滅竜魔法〟!!!覚醒本能、発動!!!」
ライクは全身に電気を纏わせ、髪を尖らせて眼を鋭くする。
ライク「止めだァァ!!!覚醒・雷竜のォ咆哮!!脚が止まっていようと遠距離攻撃は出来るんだぜ。」
薔薇棘突光隊「グァハァァッッ!!!」
ライク「覚醒した滅竜魔法は此処数年で操れる様になったからな、意識も吹き飛ばねェぜ。」
薔薇棘突光隊は薔薇の乱れに散る様な姿で地面へ倒れ、口から黒い煙を一つ吹き出すと髪は焦げ、全身に苦痛の痺れを喰らった。
ルーシィ「助けてくれて有難う、ライク。」
ライク「礼には及ばねェよ。」
そう————彼女〝ルーシィ・ハートフィリア〟は俺の唯一の大恩人とも言える、第二の女だからだ。
ライク「あ・・・あのさ、ルーシィ」
ルーシィ「なぁに————」
ライクが去ろうとするルーシィを呼び止めた時、ルーシィの契約する一本の鍵から星霊が現れた。
ロキ「・・・・・・・・・(ルーシィは誰にも渡さない、僕が決める。)」
ライク「(この威圧感、正にルーシィの見張り役的存在。)」
ルーシィ「ロキっ!勝手に出てきちゃァ駄目でしょォ。・・・・・あっ、何か用事でもあった?」
ライク「いやァ、何でも無い。スマネェな、呼び止めちまって。」
ロキ「(にしても先程のバトルでこの魔力数値、修行の数年で何処まで強化したんだ、この男は!)」
ロキは星霊の鍵へ戻ると鍵本体が睨む様にライクは視線を感じる。大恩人と言うのは数年と前に遡る。
—————数年前 七星皇帝の事件後にて
マカロフ「宴と言いたい所だが最強チームとも呼ばれる主等に会って欲しい爺さんが居る。老人の名は〝バッガルフ・コマンド〟。幾多という闇ギルドと手を組みながら魔法界を旅しておる。・・・・・だが、老人は評議院に目を付けられるものの捕らえる事は難関で数日後にマグノリアのワシ等のギルドを闇ギルドと勘違いして来ると考えられとる。」
グレイ「その老人を叩き潰して、捕まえれば良い訳か。簡単だ、相手は老人一人。ハッピーでも勝てんじゃねェのか?」
エルザ「噂では耳にした事があるがバッガルフは魔法じゃなく戦術・体術で戦うらしい。それ程、体力がある老人に勝てるのか?」
マカロフ「心配要らんわぃ、いざと言う時に備えてワシ等が援護する。決行日にはバッガルフがギルドに入ると同時に評議院がギルド全体を囲むわぃ、逃げ場は無かろう。」
その言葉を耳に数日と言う時が過ぎ、紳士の様な服装でバッガルフは姿を現した。ギルドも闇ギルド風に紫色の文字で〝FAIRY TAIL〟と刻んでいる。
バッガルフ「金貨強奪の契約が出来ると耳にしたバッガルフだ。一つ、マスターと対面がしたい。」
ミラ「マスターなら二階のS級クエストボード前にいらっしゃいますよ。」
バッガルフ「礼を言う。」
バッガルフは聞いた通りに二階へ上がる。すると、階段の中からナツが姿を現し、バッガルフを捕まえた。
ナツ「へっ、簡単に罠に掛かってくれて助かったァー。」
バッガルフ「〝東影粋瓦《とうえいすいが》〟!!!」
ナツ「骨がァ!!!」
バッガルフ「評議院から逃げる脚を嘗められては困る。〝連続楓天手《れんぞくふうあまた》〟!!!」
ナツ「火竜のォ————」
バッガルフ「岩瓦連多《いわがわられんた》!!!」
バッガルフはナツの腹を目掛けて、瓦割りをする。ナツの腹部は酷くも赤く腫れ、口から血を吹いた。
バッガルフ「このギルドには滅竜魔導士が四人居ると耳にして来たが単なる噂だったか。外には評議院も居る事だし、人質を獲って逃げるか。・・・・・丁度良い、テメェを人質にする。」
ライク「うわァァッ!!!」
突然の出来事に新入りのライクは強敵〝バッガルフ〟に人質として身柄を捕らえられた。嫌がるライクだが当時の彼の力でバッガルフを上回る事さえままならなかった。
バッガルフ「世界は俺を中心とする時代へ変わるっっ!!!」
第204話へ続く