二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.454 )
日時: 2012/11/11 22:00
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: r4Z/N5De)

〜第206話 Rocking Happening〜

本番当日でついに始まったフェアリー・ロック・フェスティバル。トップバッターとなる〝鉄空の雷神衆〟はそれぞれポジションに着き、ガジルが一言。

ガジル「この三ヶ月で作り上げた俺等の最高傑作。聞いてくれ、〝Magic Revolution〟。」

ラクサスのドラムの音で幕は開けた。それぞれ個性ある音色で弾き間違える事無く演奏する。

ガジル「〝Magic Revolution...あぁ、嘆きの雨も。あぁ、悲しみの雨も。何もかも吹き飛ばして、君だけに笑顔の花を咲かせよう。俺等がこうして、出逢えたのも何かの縁だ...」

ガジルが歌っていた途中である。幾度と無い歓声の中で大きな鐘の音が鳴り響く。そう、これこそが演奏終了の合図である。
上手ければ上手い程、鐘の鳴るタイミングは遅く、下手な程、鐘の鳴るタイミングが早い。
今回の審査委員長は我等がマスター、〝マカロフ・ドレアー〟である。

マカロフ「第一にじゃ。これは本当にロックか?クラッシックに歌詞を付け加えた感じがするのじゃが。歓声が良くともワシが判断するのじゃ、失格っ!」
ガジル「はぁっ!!!」
フリード「確かにクラッシック系を当て嵌めたのが間違いだったな。」

第一走者、無念の失格。
続いて、第二走者〝マスターとその他の愉快な演奏隊〟。この場合、審査委員長は〝ミラジェーン〟となった。

ゼオン「〝迅速鉄槌走り出すんだ〟」
ロメオ「〝俺等の道はまだ途切れて無い〟」
ゼオン&ロメオ「〝下って行け、上って行け。デコボコしたその道をォ〟」
その他魔導士「〝ウオォーオオ、ウオオ、ウオォーオオ、ウオオ〟」
ゼオン「〝・・・・・・風を切って、転んだって、まだ見ぬ明日を見に行くんだ・・・・〟」
ゼオン&ロメオ「〝今はきっと、小さいけど。大きくなれば、勇者になれる。・・・・・迅速鉄槌走り出すんだ、俺等の道はまだ途切れて無い。下って行け、上って行け。その凄まじい人生を。Justway...Justway〟」

最後まで歌い切ったこのバンド。マカロフがドラムを最後に鳴らすとエルザも同時に鐘を鳴らした。

エルザ「かなり素晴らしい演奏だった。だが、最後のマスターのドラム。あれ必要ないと思うのですが・・・・」
マカロフ「格好良く決めたいんじゃ!!」
エルザ「って思って、鐘を鳴らしました。以上、審査終了させていただく。」

エルザは審査席から席を外すと自分の番を待ちながら他の演奏を聴く。
続いて、新成シャドウ・ギア。レビィの代わりにマックスが売るフィギュア買って以降、大ファンだと言うオッサンが入っており、演奏前に鐘の音がなる。

マカロフ「ルール違反で演奏許可を認めんわい。」
オッサン「レビィちゃん。俺、マジ萌えだから宜しく(笑)(笑)」
マカロフ「気色悪いわい!!」

マカロフはオッサンの頭を強く叩くと他の魔導士に外へ連れ出させた。
気を取り直して、第四走者。っと言いたい所だったが、突然のリサーナに仕事が問い質され、辞退。
第五走者。クワァトロ・エクシード。

ハッピー「盛り上がってるかぃ?」
全魔導士「イェーイ!!!」
ハッピー「二階席、聞こえるかぃ?」
シャルル「二階席なんて無いわよ、ハッピー。これはライブじゃないの、フェスティバルなの。」
リリー「早い所、始めとくか。曲名〝黒より光〟。」

リリーは手に持つギターを弾いて、音を確認すると、ハッピーの演奏と同時にロック的な感じの演奏が流れた。

リリー「〝黒き月には照らす太陽、焦らず人生の道を照らせ!もう、後悔はしたくない。絶対的に諦めないんだ。僕は君を照らす太陽、君はもう一人じゃない。僕が居るから...さぁ、顔を上げよう。〟」
全魔導士「パフっ!パフパフ!!ヒュー!!」

観客全員の声援が盛り上がり、歌が終わった。マカロフからは鐘の音一つ告げられず、第一優勝候補となる。

マカロフ「次が最後か。長年の企画も数十分で終わりを告げるとは。」
司会者〝ミラジェーン〟「次が最後のバンドチームです。バンド名〝滅竜スレイヤーズ〟。」

舞台裏から現れた五人は全員が黒いスーツ、黒いサングラスで身を纏わせている。ルーシィとエルザに関しては黒いコートにサングラスである。スーツの背には〝滅竜〟と言う文字と共に竜の絵が描かれている。

ナツ「これが最後の曲だけど、しっかりと〝魂〟で聞いてくれ。〝滅竜スレイヤー〟。」

ナツはギターの音確認をすると四弦が狂っていた為、チューニングで合わせた。そして、ナツがギターを弾くと共に他の楽器がナツの後を追う。

ナツ「〝心に降り注ぐ太陽、夢を途切らせずに歩んで行こう!!・・・・・・・存在自体知られないの?心の内側の感情も?僕は君と共歩んで行く、だからァ。存在自体分かりたいの?心の内側明かしちゃえよ!この先に何かァが、待ってるなら僕は描くよ。夢を乗せた、君との思い出を、永遠に〜。心に降り注ぐ太陽、夢を途切らせずに歩んで行こう!!僕は君と居る思い出の方が楽しいよ。存在自体知られたいの?心の内側の感情も?まずは此処から思い出の道を作り出そう!!!〟」
マカロフ「これに〝滅竜〟も〝スレイヤー〟も関係あるかのぅ?でも、まっ。良い歌じゃから合格っ!!!・・・・・・ってな訳で優勝者を発表するまでに時間が居る。それまで自由休憩!!解散。」

マカロフは優勝候補《合格者》である〝クワァトロ・エクシード〟と〝滅竜スレイヤーズ〟の両者を優勝へ導く為、検討中である。
そして、いよいよ優勝発表。

マカロフ「本年度の優勝者は・・・・・〝クワァトロ・エクシード〟じゃァ!!!!!」
ハッピー「やったァ!!!やったね、シャルル。」
シャルル「えぇ。ナツ達には残念だけど、喜ぶわ。」
ナツ「・・・・・・シャァ、燃えて来んぞ。来年度が楽しみだってんだ!!!」
シェルト「ポジティブな性格してるね、相変わらず。」

その時である。ナツの背後から一発の銃弾と共に天井から素早い男がナツの頭を掴んで地面へと顔を強打させる。

???「暗殺完了ですねェ、シーザーさん。」
シーザー「クルトも中々な銃裁きだったぞ。この中に残る滅竜魔導士は三人だろ?全員纏めて、ブッ殺してやるぜ。」

彼等は過去に評議院全面戦争を巻き起こし、犠牲者一万を越える死者を出した史上最悪闇ギルド〝暗殺の神脅《ブラック・リスター》〟である。
彼等のギルドは過去に評議会の牢獄から脱獄した魔導士が集うギルドでギルドマスター・幹部の事を纏めて、〝黒書人名《ブラックリスト》〟と呼ぶ。

第二黒書〝シーザー・ズ・ブラウン〟「これが本当に〝黒竜〟を倒した野郎の実力なのかァ?こんな屑企画で盛り上がりやがって。」
クルト「私もそう思いますデス。」
マカロフ「彼等に攻撃してはならん、終いには全員が命を落とすやもしれん。」

第207話へ続く