二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.476 )
- 日時: 2013/02/11 19:22
- 名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: UTfJ0T6c)
〜第211話 〝破竜消滅天下〟発動!!!【後篇】〜
フォードは手元に持つ壊れた無数のコードをマカロフに纏わり付かせると一瞬にしてコードとコードを繋ぎ合わせ、きつく締め付けた。
フォード「〝無線接続〟。」
マカロフ「〝巨人《ジャイアント》〟ォォォ!!!!」
フォード「極限まで巻きついたコードは簡単に千切れる物じゃねぇぞ、爺。だけど、アンタはさっき良い選択をした。全体のシステム停止方法は確かに停止する、影響も何も無い。だけど、個別で停止させるやり方。ありゃァ、全くの嘘だ。コードは切った瞬間に爆発する仕組みになっている。・・・・・・しかも爆発はこのギルドを吹き飛ばす威力だ。」
マカロフ「真正面から喰らって居ったら———」
フォード「あぁ。確実に死んでたな。」
カイジ「爺を苛めるのは楽しいか、フォード?」
フォード「快感だ。久々にこんな強力な魔導士と戦う。」
フォードは奇妙な笑みを浮かべながら腰に持つ奇妙な武器を手にマカロフへと襲い掛かる。
フォード「最強の大斧〝メルディン〟!!!〝圧切《スラッシュアッシャー》〟!!!」
マカロフ「グハッ————。」
マカロフはフォードの襲い掛かる斧を手で受け止め、震えながらも斧の刃を折り砕く。
マカロフ「これが・・・チーム〝妖精の尻尾〟の力じゃ!!!」
フォード「最強の大斧を折るとは凄腕の様だな、マスター・マカロフ。だが、竜が踏んでも噛み砕こうとしても1㎜も折れないし、砕けない——最強の太刀〝ウルセース〟。」
マカロフ「(さっきの傷口が・・・・)」
フォード「〝無線ファイバー〟!!!」
フォードは一瞬でマカロフの体を斬り、鞘にウルセースを収めて六つの斬線を描いた。
フォード「息の根・・・・止まったか。」
マカロフ「—————」
マカロフは倒れたかのように見えた。だが、まだ底力は尽きて居らず、マカロフは異様なまでに立ち上がる。
マカロフ「これが妖精の力じゃァッ!!!〝妖精の法律《フェアリー・ロウ》〟解禁!!!」
フォード「!!!」
フォードはマカロフの放つ壮大な光を浴びて倒れるものの、同時に魔力を出し切ったマカロフも倒れた。
其処へフードを被った者が現れ、マカロフを担いで何処かへ歩いて行く。
こうして、マカロフVSフォード戦には終止符が打たれ、引き分けとなった。
—————医療室・シュタインVSガジル戦
気絶したガジルは実験台に体を横たわらせて居り、何重にも巻かれた鎖が身動きを奪い、同時に傷口に当たる為、痛みを感じさせる。
シュタイン「まさか滅竜魔導士がこんな簡単に仕入れ出来るとはね。・・・・・取り合えず、頭捌いとくか?」
ガジル「腕や脚が使えなくても、口が使えんだよ!〝鉄竜のォ——......〟」
ガジルは咆哮《ブレス》を吹こうとするが、何故か体全身の力が抜けて行った。
シュタイン「その鎖は特殊な性質を持っていてな。魔力を制御する魔法〝制御魔法《アンリミデッド》〟が備えられている。制御と言っても、全てを制御し切れる訳じゃねぇ。魔水晶で動く機械など人格を持たねェ魔力には反応し切れねぇんだ。」
ガジル「・・・・・つまりは人間が所持する魔力にだけ反応するって訳か。」
シュタイン「簡潔に纏めればその通り。だから、お前に抵抗する魔力なんて一つもねェんだよ!!!」
シュタインは頭の上で鎌を回転させ、一気にガジルの首へと切りかかろうとする。すると、フードを被った者が一本の刀を持つ片手で鎌を抑える。
シュタイン「その刀...見覚えあるぜ、ヒルゼ!」
ヒルゼ「僕の刀に...傷が付いちゃった。」
ヒルゼと呼ばれたその者。性別は女性だが『僕』と呼ぶ習性がある。また、マカロフを連れ出した者であり、元暗黒の神脅の黒書人名。
シュタイン「何時から帰って来た?」
ヒルゼ「数十分前かな。......ってか、戻って来た理由はアンタと戦う訳じゃないし。邪魔だから、其処退いてくれない?」
シュタイン「医療室を抜けて何処へ行く?」
医療室は元々監視室だった事から何処とでも通路が繋がっており、外へ抜ける道も存在する。また、急用に備えてマスターの部屋へ直接行く手段も可能である。
ヒルゼ「少々カイジをブッ飛ばしに。その為の三年だったんだから。早く退いてよ・・・・・殺られたいの?」
シュタイン「流石、元マスターの番犬という事も有りながら腕前は落ちて無さそうだな。」
ヒルゼ「〝肉体強化《ホビーアップ》〟...!!!〝撃つ太刀の型〟!!!」
ヒルゼは一瞬で全身の魔力や攻撃力を上昇させ、刀を抜かずに鞘先でシュタインを撃ち飛ばした。その威力は丸で大砲の弾丸の如く、頑丈な大きい岩を受けたかの様に。
ヒルゼ「結構沁みるだろ、僕の剣術。」
シュタイン「・・・・・〝リミットサイズ〟!!!」
シュタインは魔法陣を腕に発生させ、巨大な鎌でヒルゼに襲い掛かった。
シュタイン「〝ゼロアウト〟!!!」
シュタインがヒルゼを斬ると、ヒルゼの姿は消滅し、面影さえも残って居ない。シュタインは高笑いをし、『実験台が増えた(マカロフ)』と言って、メスを持つ。
ガジル「(駄目だ、体が動かねェ...)」
シュタイン「人体解剖、始めだ。」
そう言ってシュタインがガジルへとメスを向け、刺そうとした瞬間である。シュタインの背後には消えた筈のヒルゼが居た。
ヒルゼ「僕を怒らせるとかなり恐ェーぞ?」
シュタイン「ば・・・馬鹿な!何で生きてる!死んだんじゃねェのかよ!」
ヒルゼ「僕の所有魔法は〝時限魔法〟。お前に消された時間をちょいと弄れば、僕の存在は蘇る。・・・・・分かるか?僕の魔法は言い方を変えれば、最強で最高の魔法!!死ぬ事だってないし、お前等を消す事だって簡単さ。」
シュタイン「魔法で人を消すなど違法に反する!」
ヒルゼ「......だったら、お前等が企んでる計画も違法を超えた〝死刑〟レベルの罪だ。僕はそれを知ったからこのギルドを脱退した。直ちにこの〝ギルド〟という存在を消せ!」
ヒルゼが刀をシュタインの首へ置くと天井から爆音と共に人が一人・・・いや二人落ちてきた。
ナツ「いててて......」
ライク「すまねェな、ナツ。起こしちまった。・・・・にしても、何処までしつけェ野郎だ、元夜桜の騎士のマスター〝キッド〟!」
キッド「〝桜竜の鉄拳〟!」
ライク「こっちは一人の命抱えてんだよ!邪魔すんな......って、ガジルに爺さん!」
キッド「おやおや、何処かで見受けした顔が揃ってるな。」
ライクはギリギリでキッドの鉄拳を避け、ナツを背中に抱えてガジルの元へ駆け寄る。ヒルゼもシュタインから一旦、身を引く。
そして、ヒルゼはガジルの鎖を切り砕き、マカロフを抱えてキッド&シュタインと対立する。
ヒルゼ「おい、其処の雷小僧!この爺さんも担いで行けるか?僕とこの鉄小僧はコイツ等抑えるから......出来ねェ訳ねェよな?」
ライク「当たり前だ!システムは必ず停止させる!」
ヒルゼ「良い威勢だ、頼むぞ。この爺さんには意地でも聞かなきゃいけない事がある。・・・・僕等はコイツ等を倒す事だけを考えるぞ、鉄小僧。」
ガジル「その呼び方止めろ!」
ライクはヒルゼに受け渡されたマカロフを服を歯で持ち上げ、監視室へと向かった。その後、ヒルゼとガジルはシュタインとキッドを相手にする。
キッド「俺の相手は俺か、ガジル?楽しませてくれよ?俺は侵入者を態々逃させてやったんだ。・・・・・楽しませる気がねェなら、一瞬で〝殺る〟ぜ?」
ガジル「安心しなァ。・・・・・楽しませる前にブッ飛ばす!」
キッド「〝桜竜のォ——咆哮〟!!!」
キッドは広大な規模へ咆哮を吹き出し、流石のガジルも驚きを隠せ無い。
ガジル「んだよ、この馬鹿デカイ魔力!・・・・滅竜魔法を超えてる」
キッド「どうした、避けないと死ぬぜ?・・・・・ギャハハハ!!!」
ガジル「〝鉄竜の咆哮〟!」
ガジルは対抗するかの様に咆哮を吹くが全然対抗出来ず、多くの傷を負う。
第212話へ続く