二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 コメント募集中 ( No.487 )
- 日時: 2013/04/03 10:47
- 名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: zXZOQ6CM)
〜第212話 炎の造形魔法と鉄竜〜
ガジルは上半身を纏っていた服を脱ぎ捨て、唾を一つ吹き捨てると笑みを浮かべて、キッドへ襲い掛かる。
ガジル「桜は鉄を超えられねェ!!滅竜奥義〝業魔・鉄神剣〟!!!」
キッド「〝フレームダンス〟」
ガジルは両手を合わせて巨大な鋼鉄の剣を振り下ろすが、キッドは全身に桜を舞わせ、ガジルの攻撃を防いだ。
キッド「次はこっちから仕掛けさせて貰うぜ!滅竜奥義〝無限桜・凛上〟!!!」
キッドは無数に次々と出現する桜をガジルへ向けて操って放ち、ガジルを傷つける。さらにガジルの足元からも空へ向かって桜が放たれる。
単なる桜と思っていたガジルは受け止めようとするが、それは鋭い刃の如し、強烈な斬撃を与えた。
ガジル「イテテテ......」
キッド「〝ワルツエーディーダンス〟!」
ガジル「!!!」
キッドは両手を華麗なる桜の枝へ変え、ガジルを切り裂く。
キッド「止めだ。〝桜竜の鉄拳〟!!!!」
キッドは勢い良く脚で地面を蹴り、素早くガジルへと襲い掛かるとガジルの腹を強烈なパンチで殴った。
ガジルの敗北に見えたのだった......が、ガジルは腹の目の前でキッドの拳を受け止めて居り、足を鉄の棒へと変えていた。
ガジル「ギヒっ、お前の負けだ!〝鉄竜棍〟!!!」
キッド「よせ、止めろ!この手を離せェェッ!!!」
ガジル「虎ってのは一度捕らえた獲物は二度と離さねェ、息の根を止めるまで!」
キッド「・・・・・プッ。」
キッドは絶体絶命の状況でありながらも、奇妙な高笑いを噛まし、丸で呪われたかのように表情が変わる。
キッド「お前が虎なら俺は〝神〟だ!一回捕らえた程度で頭が高けェ!俺は神だ!哀れな虎に命を奉げた、神だ!」
ガジル「〝鉄竜剣〟!!」
ガジルは手を鉄の剣へと変えると、一気にキッドの首を斬った。それも一瞬で。
ガジル「神だろうと宇宙を生み出した野郎だろうと、〝実体〟が無けりゃァ、本物の神じゃねぇ!」
キッドの首は斬れた物の再生を遂げた。切れ口は溶解液を入り混ぜた毒の様な物があり、それが再生を遂げたのである。
ガジル「神は毒の体をしてんのかァ!?こりゃァ、面倒な体だぜ。だけどな、今の俺にお前は超えられネェよ!・・・・・・〝覚醒本能〟!!!」
キッド「あぁん?〝毒体《ワーム》〟を受け持つ俺を倒すだァ?この毒体は〝魔法〟だぜ?魔法を人間が越えれるわけねェ!」
ガジル「実力で越えるんじゃネェ、〝魔法〟で越えるんだ!ギヒッ!」
ガジルは全身に灰色の光を纏い、髪は丸で鬣の様に舞い上がる。両腕は既に頑丈な鉄拳と化しており、キッドへ牙を向いた。
ガジル「〝覚醒・鉄竜のォ爆撃〟!!!」
キッド「グハッ!グハッ、ブハッ......」
ガジルは頑丈な両腕をキッドの全身目掛けて、何発も殴り、最後は腹へ強烈なパンチを入れる。連続で殴る事で腕を摩擦で燃やし、毒の体を受け持つキッドも実体としてダメージを与える事が出来た。
ガジル「ハァ...ハァ...。・・・・・ギヒッ。言ったろ、魔法を魔法で越えるって。」
キッド「毒体《ワーム》をこの三年で築き上げたというのに。呆気なくやられちまった。......ハァ...。」
ガジル「・・・・・・オシっ、取り合えず一人ブッ飛ばしたか。」
こうして、ガジルはこの試合に終止符を付けた。場面変わって、監視室・シュタインVSヒルゼ戦。
ヒルゼ「腕が鈍って無いか、シュタイン?もっと楽しもうぜ。」
シュタイン「〝全大鎌《オールサイズ》〟!!!」
ヒルゼ「うぉっ!これは越える遣り甲斐がありそうな、ヤベェもんだな...。」
シュタインは体全身から鎌を出現させ、自身が回転する事で全域に攻撃を仕掛ける事が出来る。
ヒルゼ「・・・・・・妖刀〝黒十影〟、解禁!」
シュタイン「味合わせてくれ、その腐り散った妖刀の実力って物を!」
ヒルゼ「〝撃つ太刀の型〟!!!」
ヒルゼは全身鎌のシュタインへ妖刀の鞘で〝打ち〟という攻撃を仕掛け、シュタインの鎌数本が簡単に折られた。
だが、ヒルゼも鞘近くを手で支えていた為、鎌へ直接鞘を当てた際に手の皮膚に切り傷を負った。
シュタイン「随分と俺も嘗められてるな。・・・・・・そろそろ本気出すか。〝メタルメイク—肉食竜《ティラノ》〟!!」
ヒルゼ「おいおいおい。お前、〝鉄の造形魔導士〟だったのか!」
鉄で出来たティラノサウルスはヒルゼへと突進し、襲い掛かる。噛み付こうとするティラノをギリギリにも妖刀で制御し、何とか切り裂いた。
シュタイン「〝メタルメイク—無限槍騎兵《むげんランス》〟!!!」
ヒルゼ「おいおい、そういうの有りかよ!」
シュタイン「簡単に砕ける槍じゃねェぜ、こりゃァ。」
シュタインは両手の手の平から魔法陣を生み出し、其処から鉄製の頑丈で鋭い槍を無限に出し続けた。ヒルゼは『切り裂く』という事を止め、弾いて身を護る。
シュタイン「そろそろ終止符を付けるか?〝鉄刃大剣《メタルブリンガー》〟!!!」
ヒルゼ「!」
シュタインは両腕を巨大な剣にし、回転を交えてヒルゼへと攻撃する。ヒルゼは剣に斬られて、吹き飛ばされ、隣部屋のガジルが居る〝医療室〟へと飛んだ。
シュタイン「おい、本当についに息絶えたか、ヒルゼ......!!」
シュタインは隣部屋の医療室へ向かったが、其処には立ち姿の人影があった。だが、髪はヒルゼよりもやや短く、口元には大きな笑みと共に牙が見えていた。—————ガジルである。
シュタイン「まさか、オメェ!!!キッド相手に一人で終わらせたってのか!・・・・・滅竜魔法では格差が違う筈のキッドがな。」
ガジル「どういう意味だ、そりゃァ?確かに少々梃子摺ったが......相手でもねぇ。」
シュタイン「・・・・・ヒルゼとメンバーチェンジか?」
ガジル「目の前に敵が居んのに放っておくわけにはイカねぇだろ。」
シュタイン「・・・・・・ほぉ。〝メタルメイク—二角竜《トリケラ》〟!!!」
シュタインはガジルの目の前に魔法陣を発動し、其処からトリケラトプスを出現させる。だが、ガジルは鉄を食す事で魔力を得れる為、トリケラへと噛み付く。
ガジル「滅竜魔導士が同じギルドに居ながら、その特徴も抑えてられねェようだな......って、イテテテっっっ!!!」
シュタイン「俺の鉄は相手が鉄を食えても、食えねェ。・・・・・鋭さが増すんだよ、鉄の。」
ガジル「どういう事だ?」
シュタイン「俺が開発した、〝魔力強化薬〟は名の通り、魔力を強化出来る。しかも相手が滅竜魔導士だった時の対策の為、薬使用者が使う魔法は食えねェ程の物体とする。」
ガジル「・・・・・・つまりは食えネェって訳か。」
シュタイン「あぁ。・・・・・〝メタルメイク—戦斧《バトルアックス》〟!!!」
シュタインは鉄の斧をガジルへと振り翳す。だが、ガジルはそれを手で受け止め、笑みを浮かべて刃を折る。
ガジル「〝覚醒本能〟!!!」
シュタイン「〝鎌颪《イラガミ》〟!!!」
ガジル「〝覚醒・鉄竜のォ螺旋鉄拳〟!!!」
シュタイン「〝ソリデッド〟!」
ガジルは両手の拳を叩きつけて、右手に螺旋状の球弾を出現させると一気にシュタインの顔面を殴る。シュタインは鎌を地面へと突き刺して、地割れを起すが、無意味な攻撃であった。
シュタイン「勝った気で居るな、ガジル・レッドフォックス。」
ガジル「別に......息の根があるって位分かってるぜ。・・・・・まだ負けを認めネェか?」
シュタイン「俺は妹に逢うまで負けない。負ける訳にはいかない。」
ガジル「・・・・・・妹の名前はァ?」
シュタイン「〝レイ・————......ヴィクトリー〟。」
ガジル「聞いた事もねェ名前だ。」
シュタイン「そりゃァ、そうだ。......レイは今、偽名で生きて居るからな。」
ガジル「偽名だと!?」
シュタイン「〝シズク・ヴィクトリー〟っつー名でな。」
シュタインがガジルへそう言った瞬間、シュタインの背後からは炎が浮かび上がり、シュタインは背を焼かれて倒れた。
ガジル「ナツ.........じゃねぇな。」
第五黒書人名〝フレイ・ジークフリード〟「グレイ・フルバスターの居場所を聞きに来た。別にお前と戦いに来たわけじゃ...ヒっく!ねぇよ。しかもお前ももう戦えねぇだろ。雑魚に用はネェよ。」
ガジル「雑魚だと...!!!」
フレイ「だってそうだろ。二人の魔導士倒して、まだ戦える野郎は俺等のギルド以外は居ねぇんだから。」
ガジル「・・・・・〝鉄竜のォ————」
フレイ「争いは_____止めようぜ!〝フレアメイク—大鎌《デスサイズ》〟!!!」
ガジルは右腕に鉄屑を纏わせて、フレイへと殴り掛かるがフレイは空中に炎の大きな鎌を造り出し、回転させてガジルを吹き飛ばした。
フレイ「グレイは何処に居る?俺はグレイにしか興味ねぇんだ。」
ガジル「知らねェ。っつーか、知ってても教えねぇ!」
フレイ「〝フレアメイク—槍騎兵《ランス》〟!!!」
ガジル「!!!」
ガジルの目の前には無数の炎が槍状となって撃ち放たれ、ガジルは煙幕の中で焼け爛れた。
その後、フレイの足元に眼鏡を掛けた黒猫が現れる。
フレイ「おぉ、ザックスか。お前から俺に何の用だ?」
ザックス「......見えたよ、グレイの居場所。」
フレイ「本当か!場所は?場所は何処だ?」
ザックス「〝開発室〟。」
ザックスからその言葉を聞くとフレイはすぐさま開発室へと走り出した。
第213話へ続く