二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: =血塗れた生き残りゲーム= イナイレ 後3人オリキャラ募集中 ( No.27 )
- 日時: 2011/04/05 16:09
- 名前: さくら (ID: as61U3WB)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?629576
第一話
『ほらほらジュリア!!カノン!!こっち来て!!』
「「・・・はァ、」」
サクラ、ジュリア、カノンの3人はとある花畑の真ん中に居た。
数々の美しく彩る花が、辺り一面に咲いている。
ジュリアとカノンが綺麗な花を眺めている時、サクラはルンルン随分と乗り気な気分で花畑の間に出来た道を走っていた。
そして、止まった、と思ったら今みたいにジュリアとカノンを呼び寄せるのだ。何だ何だとジュリア達がサクラの元へ駆け寄ると、其処には天道虫、はたまた蝶、はたまた蟻、はたまた蛾・・・とまでは行かないが、1,2匹虫が花の蜜を吸いに花の上に止まっているのだ。
サクラは可愛い!!とか何とか言っているが、二人には正直“どうでもいい”事である。
『ねぇ二人共。可愛いでしょ?』
「・・・サクラは虫が好きだね、」
『え、違うよ。全部が全部好きって訳じゃないし。蝶とか、天道虫とか。』
「団子虫・・・とかか?」
『うん。でも芋虫とかの幼虫系駄目。絶対駄目。』
「・・・“芋虫”って、これかしら?」
そう言ったジュリアの手をサクラとカノンが見た。其処には一匹の紋白蝶の幼虫がくねくねとジュリアの手の上で踊っていた。
・・・と思ったが。カノンが一度目を軽く閉じ、もう一回目を開ける(要するに瞬き)と、幼虫は其処には居なかった。
『だ、駄目だよジュリア!!それ紋白蝶の幼虫!!汚い!!ジュリアの可憐で綺麗な手には合わねぇべ!!!』
「何人よ貴女。」
「それよりも。消えた。幼虫。」
『あ?あのくねくね踊ってたヤツ?キモイ。私の目に悪影響を及ぼしそうだったから、排除した。』
「「は、排除したって・・・、」」
『ジュリアの手が汚れないうちに私が地面に叩き落した。大丈夫。多分死んでない。』
ほら、とサクラが指差した所には丸くなった幼虫がピク、ピク、とかすかに動いていた。
「・・・。」
「あ、サクラ。サクラ手洗わなくても良いの?ジュリアの手から叩き落したって事は、サクラ一応幼虫触ってるって事になるけど?」
『うん。ソウダヨネ。ワタシ、アラッテクルヨ。』
そういってサクラは水道の所へ翔けて行った。此処からちょっと遠いけど、いくらサクラでもこれ位で迷うなんて事は無い。
花畑には、ジュリアとカノンが取り残されていた。