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そして私達は当日、必要なものをリュックなどに入れ、無人島へ向かった。港に行くと何やら専用の船があるらしい。随分と豪華な船だ。


『うわぁ、すっごい豪華、』


途中でフィディオやマーク達とも会った。辺りを見回すと、未来や夜美達が話していた。近くには円堂達、その横にはヒロトや晴矢達がグループ事に固まっていた。


「サクラ！！サクラも呼ばれたのか？」

『フィディオ！うん。フィディオも？』

「僕も居るよ！サクラ！」

『ロココー！！』

「ジュリア、お前も来てたのか？」

「あら、私が居ちゃ何か悪いかしら？」

「いや、違う」


フィディオとロココ、マークの他にもディラン、エドガー、テレス、一之瀬に土門も居た。


「あっ！サクラじゃないかー！それとお前、アメリカのジュリアだろ？」

『円堂・・・！！』

「えぇ。貴方も呼ばれたの？円堂守、」

「ジュリア、フルネームは止めてくれよー！！」


円堂や豪炎寺、鬼道達も混ざって来た。改めて思えば凄いメンツだ。フィディオ達に円堂達イナズマジャパンの面々、元エイリア学園の面々、ジュリアにカノン、未来に日奈乃までいる。

それに会った事は無いけど、「氷野亜莉守」や「花園優奈」達。本当に、凄いメンツの集まりだった。


《——“もうすぐ出港いたします。お急ぎ下さい”——》


「あ、もうすぐ出港時間じゃない！早く乗るわよ！！」

『もうほとんどの人達乗ってるし！あ、円堂達まで！！』








＊








———私達は、もうあの時から狂ってしまっていたのかもしれない。



今思えば、高ぶった感情だけであの船に乗ってしまった自分が憎らしい。

楽しみだね、と言ってしまった私が憎らしい。



人とは、何の為に生まれてきたんだろう。あの時の私ならば、それはすぐに答えられると思った。


—『それは、“生きる”為』—


人とは、何の為に生まれてきたんだろう。今の私ならば、どう答えているだろう。


—『さぁ？そんなの知らない。“死ぬ”為なんじゃない？・・・どうせ最後は死ぬんだから。』—


私の中の、悪魔は言った。