二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: =血塗れた生き残りゲーム= イナイレ ( No.74 )
- 日時: 2011/04/20 18:41
- 名前: さくら (ID: so77plvG)
- 参照: 中学校勉強ばっかで此処来れないよ(泣)
第七話
『っていうかさ、本当、無茶苦茶だよ。言ってる事が。訳分かんない』
「サクラに“訳分かんない”と言われたあの男はもう終わってると思うわ」
『なぁにそれ。ジュリア?嫌味?』
「ふふっ。さぁ?」
「・・・って二人共、そんな事言ってるけど良いの?油断禁物。」
『分かってるよ、カノン。』と言いながら辺りの様子を見に行く私。すると突然、微かに密林の茂みが動いた。
「・・・?どうした?サクラ?」
『うん、カノン。本当に、油断禁物だね』
「それはそっちだけじゃ無いみたいよ。この辺り全部、敵に囲まれたみたいだわ。」
私とジュリア、カノンは3人共後ろにゆっくりと後ずさっていった。3人の背中が触れ合う距離まで後ずさると、ジュリアがそっと私とカノン二人に囁いた。
「・・・準備は良いわね?」
「いつでも、」
『相手は全員戦闘員。戦闘員はかなりのトップクラスの奴を集めたらしいよ』
「分かってるわ。・・・さっさと片付けましょう!!」
3人共一斉に敵の中へ飛び掛っていく。私は透かさず美刀【桜】と【梅】を取り出した。二刀流、コンビの美刀だ。
左手に【梅】、右手に【桜】を構え、次々に相手を斬っていく。斬られた相手は、無残にも的中。血を噴出しながら倒れていく。その度に私は返り血を浴び、地面は血で浸っている所さえもあった。
「———紫・“パープルレイン”!!!」
「————火 “FIRE”!!!!」
——ドオォォォォン!!!!——
ジュリアとカノンは一撃で、最初から技を使って終わらせていた。後ろを振り向くともう二人の前に立てる者は居ないみたいだ。
すると私と戦っていた残りの数人のうちの一人が、刀を構えて掛かって来た。
「後ろなど、向いてる暇があるなら、真面目に戦・・・!?」
——ザクッ——
私は後ろを向いたまま、飛び掛ってきた者に刀を振り下ろした。
『君達なんて、相手にならないって言ったら、どうする・・・?』
「「「き、貴様ァァァアアア!!!」」」
『———"寥星跋扈《リョウセイバッコ》"!!!!』
いつのまにやら、私の上に沢山の星が重なり、凄いスピードで辺りに降り注いだ。私の真上から発動させる技なので、私に当たる可能性は全くと言って良いほど無いが、見方が半径10メートル以内に居ると無造作に降り注ぐ流星となった星は何処にどのように降り注ぐ事など、全く予想できない事。
だが私はジュリア達の前で一度、この技を試した事があり、ジュリア達がそのときの事を覚えていれば、避け切れるだろう。というか、ジュリア達なら避けきれるはず、だ。
『あ、ジュリア達!!!危ないから離れてて!!』
「ンな事言われなくても、」
「分かってるわよ!!!」
二人は降り注ぐ流星を武器で交わしながら私の傍まで走ってくる。私の近くに居れば、当たる可能性も低い、と言った所か。流石だ。
そして、問題の戦闘員達。
「——ぐはァ!!」
「アァァアア!!!」
もう立てる者は居なくなっていた。
『“寥星跋扈《リョウセイバッコ》”はこんなカス達の為に使うような技じゃないんだけどね、』