二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: NARUTO疾風伝 第一幕—鉄の国— ( No.12 )
- 日時: 2011/05/20 15:54
- 名前: おぷゥ (ID: R4l9RSpR)
「くれぐれも・・・・・・気をつけてくだされよ」
長は、とても真剣な眼差しで言った。
ナルト達はその意味をすぐに理解していた。
鬼もあるが、それだけではなくて長の横に設置されている銅でできた扉・・・・・・それは、ナルト達の何倍も大きい。
長はすぐに、南京錠を取り外した。
重い、重い扉が ガタッ という音と共に動き出す。
ギッギギギギ・・・・・・——
「・・・・・・・・・暗いですから・・・お気をつけて」
扉が全開になると、その中は真っ暗だった。
どうやら、かなり広いようだ。とても奥が暗い。
長は、少し躊躇しながらコツリコツリとナルト達の先頭を歩いていった。
コツッコツコツ・・・
4人の足音が室内をこだました。
ナルトは立ち止まりキョロキョロと辺りを見回すが、何かの気配もそれらしいものも見つからない。
長は、あまりにもあたりが暗いので「火を持ってこよう」と言って出口の小さな光に向かう。
ズサササササササササッ
何か、物を刺すような・・・独特の音が聞こえた。
ナルトはすぐに、長の向かった出口に視線を向ける。
「・・・・・・じーちゃん・・・!?」
何が起こったのか、暗くて確認ができない。
「どうしたんだってばよ!」
「・・・・・・・・・ぁ・・・・・・ぐ・・・・」
長の苦しそうな嗚咽が聞こえた。
次の瞬間、
ビチッ ビチチッ!!! ギチギチ・・・・
何かが裂ける音、千切れる音・・・
「・・・何の・・・音・・・よ」
サクラは震えた声そう呟いていた。サイはすぐに巻物を広げ攻撃姿勢を整えている。 不快音が反響する室内に、今度は生暖かい感覚がした。
血。
ボトンッ
「・・・え」
ナルトの足元に長の首が転がった。
ナルトは目を見開き、その場に立ちつくしていた。
「・・・・・・・・・・・・な・・・・」
ブアアアアアアアアアアッ
赤々とした炎がナルト達を中心に円を描いた。
「・・・・・・!!!!」
3人は炎に囲まれていた。