二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— ( No.21 )
日時: 2011/06/01 23:44
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)


 「 【蛇王眼】ダオウガン!!」


 人気のない川原で、夜鐘は「調整」を行っていた。
彼の目は金色で・・・まるで爬虫類のような目になっている。

 やさしげな青とは対比して、本当に人間では無いように見えた。


ナルトは、少し離れてその場に座っていた。

 「なー、何すんだー」

 「チャクラ整えてんの」

 「えー?」

 「俺は乱れやすいから」

そう夜鐘は言うと、周りの空気がゴウッ!!と風となって夜鐘を一瞬、包み込む、そして風がなくなると夜鐘はいつもの目に戻っていた。

 ナルトは立ち上がり夜鐘に駆け寄る。

「これで、終わり?」

 「ん、終わり」

ナルトの言葉に、にこりと受け答えし黒い衣をまとった。
 フードを被って仮面をつけて、完璧な格好(といっても不気味)に夜鐘は着替えた。

 「夜鐘」


そのとき、女の高い声が聞こえた。ナルトは思わず袖口からクナイを滑り出したが、夜鐘は「大丈夫」と呟いた。

 ブワッと空気の裂け目が現れたかと思えば、そこから黒い短髪に赤い付け毛、カカシのようなマスクをして口元をかくした女がそこから現れる。

 「まじで、任務に行く気?めんどくせーんだけど」

 口の悪い女、でもルックスは悪くないようで、右肩を露出して体のラインがよく観える服を着ている。

 ナルトも一瞬、見惚れたが首を左右にふり正気を取り戻す。

「えーっと、仲間ってやつ?」

「あ?アンタは・・・・・・あぁ今回の子か」

ナルトの言葉に女は目を細めて言った。どうやら、性格はそこまでキツくはないようだ。

女はナルトの頭を、撫でながら「そうだよー」と言った。


「あたしは、【喰無羅】ジキムラ・・・へんちくりんな名前だから無羅って呼んで」

「オッス!」

二人の会話が終了したのを見計らった夜鐘は「ちなみにコイツの歳は、にじゅッ」と言いかけた途端、殴る蹴るのエンドレス暴行を受け気絶してしまった。