PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: NARUTO疾風伝 ψ鉛雲の章 ( No.3 )
- 日時: 2011/05/03 16:58
- 名前: おぷゥ (ID: wnkXBzTQ)
任務道中、ナルトは少し気乗りしない顔で道を走っていた。
説明を受けるときは、笑顔で思いっきり吠えていたのに……変だった。
…ナルト?
その変化を後ろから見たカカシだが、足は止めず走りながら、あることに感づいた。
「 人柱力 」
体に尾獣を封印された人間。
人柱力は、そのおかげで人から「化け物」として扱われてしまう。
ナルトも、その人柱力……もっと悪くいえば化け物
砂の風影、我愛羅も同じように一尾をその体に抱えている。
そして我愛羅の苦悩を誰よりも解っていたのはナルトだった。
人柱力だからこそ、同じ痛みを知っていた。
人間と人間
動物と動物
——化け物と化け物
…そうなれば今回の鬼も…
化け物だ
ナルトにとっては酷だろうか?
カカシはうつむいた。
……自分の価値観で勝手な事を考えたな…。
そう思い、目の前の夜鐘を見印に歩を進めた。
ピリピリと彼の体からはナルトを超すほどのチャクラの量を感じとっていた。
サイも、その事に気が付き夜鐘を興味深そうに見ている。
サイも感じとったか……
夜鐘は……人間か……?
カカシは目を見開き夜鐘についていく。
目の前に映る漆黒……———
赤い髪をちらつかせる黒い狐は
どことなく不気味だった。
PR