二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.38 )
日時: 2011/06/10 16:21
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)

「・・・・・・無羅?」
思わずナルトは無羅の肩に手をかける、彼女の体はカタカタと震えていた。 九愚羅の言葉にただただ震えていた、目を見開き、地面を見つめながら。

 「・・・・・・今更、何を隠そうというのだ『喰無羅』」

 「!・・・・・・なんで」

九愚羅は煙管を吹かす、無羅は、どんどん顔色が悪くなっていくではなか。その様子に妖艶な笑みでクスクスと笑いをこらえる九愚羅は口を開く

 「ソナタ、自身の名の由来さえも分からぬのか?めでたい頭を持っているというよりも、・・・・・・所詮は化物か」

  「うるさいよっ!!」

 無羅は声をはりあげながら拳をにぎりしめた、九愚羅をにらみつけながら今にも殺してしまいそうな、そんな殺気を纏う。

  ナルトは、どうもわけがわからなかったようだが、無羅や周りから寄せられる気に押し潰されそうな圧迫感を覚えた。

——ここは一体なんだってば・・・・・・



  「・・・・・・」


 何も話せないような苦しい空間だった。いや、しっかりと息はできる。だが、とてつもない気にやられてしまいそうだ。

 サクラは歯をくいしばると、その場に居る敵(?)の数を目で追ってみる。

—— ・・・まず目の前に九愚羅、紫、虎猿、敵かどうかわからないけれど・・・・・・一瞳。この人たちからはチャクラの反応がない。そして・・・



   周囲からはチャクラの反応が点々とある。



  

  九愚羅は、他者の存在に気づいているのだろうか?・・・・・・それが夜鐘だとしたら、マズイ。とサクラは考えた。

 その九愚羅は無羅の反応を楽しむかのように、笑みをこぼした。


 「羅、とは修羅のこと。つまり鬼、人間でもない化物のなりかけ」

  「・・・・・・ああ、それに関しての罰はもう受けたよ」

 「そうか、となれば人肉にはもう舌が合わないようだのぅ」


 「・・・・・・うるさいよ」


  「ハハハ、愉快じゃ」









 「羅・・・・・・?」


 修羅、



 ナルトは目を閉じた。 何かが引っかかる。



   修羅  鬼




 羅    



  






  『 我等ヲ愛スル修羅 』




    我等愛修羅






   






   ナルトは目をゆっくりと開く







  「我愛羅」