二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.48 )
日時: 2011/06/27 10:10
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)


 「なんで、人間嫌いなクセに遊郭に居るやつの半分は人間の女じゃねーか」

 「・・・・・・・・・口が達者になったな小僧」


   

 九愚羅は殺気に満ちた視線を夜鐘に向けた。
夜鐘は仮面を外すと、勢いよく九愚羅の顔面へなげつける


   ヒュッ



 


  「・・・・」

 九愚羅は除けもせず、向かってくる仮面の先端を見つめていた。
そして、九愚羅と仮面が接触した瞬間——




   ドン!!




爆音と共に九愚羅の座っていた場所から煙がモクモクと立ち込めた。
 炎が畳や簾に引火していく。


紫や虎猿は目を丸くして、その場所を見ていた。
 天井近くでそれを見ていたカカシ達も同様だったが、ナルトの顔色が変わった。 サクラは心配そうにナルトを見つめ、カカシもそれに気づき駆け寄った。

 ナルトは、天井に集中させていたチャクラを解く。
写輪眼をあらわにしていたカカシはハッとなり、ナルトの手をつかもうと手をのばす。

  だが、早くもナルトは頭から落下し始めた。

  「・・・・・・俺、ちょっと行ってくるってば!」

     「!おいナルト」

 すっとカカシのを払いのけると落下しながら体制を変え、受身を取りながら着地したのだった。
 上から見ていたカカシはハァ・・・とため息をつくと、ナルト同様に降りていこうと、ヤマトに目を向けた。
 
   「ヤマト、サクラと・・・・・・その子を頼む」


   「了解です」


 ヤマトの返事を聞いたか聞いてないかの間にカカシは飛び降りていってしまった。 ヤマトはそれを見るなり、「先輩も先輩で、せっかちだなぁ・・・・・・」と呟いていた。


 サクラは階下を不安げに見下ろしていると、無羅がサクラの横に歩み寄ってきた。「行っちゃだめだよ?」と優しくサクラに耳打ちすると、どうして?とサクラは無羅に振り返った。

  「よほどの力がないと、九尾と九狐の力にゃ勝てねーさ」

 無羅はサクラを見据えると「用は化け物同士の戦いってやつだよ」と悲しげに言った。ヤマトはその様子を黙って見ていた。