二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: カゲロウデイズ〜今、何時?〜 ボカロ小説 ( No.101 )
日時: 2012/03/04 20:02
名前: 鏡猫 (ID: lL8RIxSj)

第4話 繰り返し

「っ!!」

今何時だ!?
時計をみると、8月15日の午前10時くらい。
15日、という事は、この後リンと待ち合わせしてるんだった。
速くいかなくてはいけない。速く、速くいかなきゃ

急いで、着替えをすまし公園へと駆け足で進む。
数分後、すぐに公園につくと、リンはちゃんとにブランコの上で猫を抱えて待ってくれていた。

「レン遅いよ!帰っちゃおうかと思ったじゃん!」

「もう、帰ろう。」

「え?」

俺は、リンの腕を引っ張り思い切り立ち上がらせたので、猫がすぐに反応し、膝から降りる。
猫の事なんかきにせずに、リンの腕を引っ張り夢の中とは違う道を歩いた。
横断歩道を渡る時、また事故ったらいけないので、歩道橋を使った。
階段を上り切った時、上には、またあの陽炎が立っていた。

「またお前かよ!」

「レン?」

そっちに気を取られて、少しリンの腕を引っ張る手を緩めてしまった。
それと同時に、リンをつかんでる感覚がなくなり、後ろを振り返ってみるとリンは落ちていた。

「リン!!」

陽炎は、嗤っている。
また、目が眩んだ。









「っ!」

今何時!?
時計の針は、12時過ぎを差していた。日付を見ると、14日。
そうだ、まずは落ちつこう。
夢では、俺がリンを誘ってリンが他界してしまったから今度は誘わなければいいのか?
そうだ、誘わなければいい。

落ち付きを取り戻しながら俺は一日中家にいた。
でも、寝る時間になったときのこと。
一本の電話がかかって来た。

「もしもし」

俺は、普通に電話にでる。

「レン君?」

電話の相手はリンのお母さんだった。

「そうですけど、どうかしましたか?」

「リンがね、レン君の家にいくっていったきり戻ってこないの・・・まだ、レン君の家にいるの?」

「え、来て・・・ませんよ?」

「そう・・・このくらいの時間ならいつも帰って来るのに。」

「俺、探してみます」

そういって返事もきかずに、電話を切る。
すぐに、外に出た。なんで、俺の家にこようとしたんだよ!
しばらく、無我夢中で走っていると闇の中で、倒れている人影があった。
まさかっ!

「リン!?」

リンがいつもつけている香水のにおいと、血のようなにおいがした。
もっと近づくと、息もなく血まみれになったリンの姿があった。
リンだ。やっぱりリンだ!!
近くには、奇麗にラッピングされた袋があった。
その袋の先には陽炎がたってこちらを見下ろし嗤っていた。
俺は、また目が眩んだ。