二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: カゲロウデイズ〜今、何時?〜 ボカロ小説 ( No.102 )
日時: 2012/03/06 21:01
名前: 鏡猫 (ID: sYIc8iZ8)

第5話 夏の終わり?

「うわぁぁぁぁああああ!!」

思い切りベットの上から起きあがった。
また、また夢だった。
もう、終わりにしたい。もう、夢じゃないって思うから。終わりにして。
何回もリンの死なんてみたくないよ。でも、リンには死んでほしくないんだ。
どうすればいいんだよ。

リンは、いつもいつも俺の夢の中で綺麗な笑顔で微笑んでくれる。
だけど、だけど、それを見たらまたリンが死んで・・・

これを繰り返し数十年がたっている。
そう、この夏の日だけに数十年がたっているのだ。
もう、終わりにしたい。

今日は、8月15日の約9時。
リンとの待ち合わせ時刻まで後1時間くらいあった。
とりあえず、俺はリンとの待ち合わせ場所へ向かった。


10時頃にリンは、ちゃんとに来てくれた。また、黒猫をつれて。
それからどれくらいの時間だすぎただろうか?
10年前と同じ会話としていたような気がしたけど、もう10年前の会話なんて覚えていない。


また、リンに時間を聞いた。

また、リンの目のよさを褒めた。

また、黒猫の体温について考えた。

また、黒猫に触った。

また、黒猫が逃げた。

また、リンが黒猫を追いかけた。


そうだ、この後、リンが猫を追いかけて飛び込んだんだ。




























「レェェェェェェエエエエエエン!!!!!!!!」


そんな叫び声が俺の耳に響いた。
まったく、うるさいな。俺はここにいるじゃないか。
もうそろそろ死ぬのだろうけど。でも、これでリンは助かるんだ。

俺は、大通りに飛び出したリンを引っ張り、後ろへ飛ばしてから俺が道路へ飛び出したのだ。
案の定、俺は、遠くから走ってきたトラックにぶつかった。
瞬間、俺の血しぶきがとびあがり、リンが叫んだのだ。

体がきしむ。奥にまた陽炎がみえる。
俺の形の陽炎がみえる。だけど、あいつは嗤ってなかった。ないていた。
ないてんのかよ。いままでずっと嗤ってたくせに。

「ざまぁ」

一言いってやった。陽炎に、一言。
今度は、俺が嗤ってやった。

その俺の陽炎は消えたけど、また、違う陽炎が現れた。










—お前は・・・!