二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: カゲロウデイズ〜今、何時?〜 ボカロ小説 ( No.103 )
日時: 2012/03/06 21:10
名前: 鏡猫 (ID: sYIc8iZ8)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=04hG4DIlRA4&feature=related

エピローグ 曲・歌詞

繰り返した時間は、壊されていき、また繰り返される。

また、違う運命で繰り返されていく。

また、違う運命が繰り返され、壊され、繰り返され、壊され、繰り返され、壊され・・・

永遠に終わらない。

永遠に、終わらない。

終わることはない輪廻。

終わらないから輪廻。






少女はただ、「また駄目だったよ」と、ベットの上で呟いた。

これが何回目の呟きか。

それを知っているのは・・・

全て、知っているのは・・・














歌詞

8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い

病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と 駄弁 (だべ)っていた

「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた

あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機

バッと通ったトラックが君を轢きずって鳴き叫ぶ
血飛沫の色、君の香りと混ざり合ってむせ返った
嘘みたいな 陽炎 (かげろう)が「嘘じゃないぞ」って 嗤 (わら)ってる
夏の水色、かき回すような蝉の音に全て 眩 (くら)んだ

目を覚ました時計の針が鳴り響くベッドで
今は何時?

8月14日の午前12時過ぎ位を指す
やけに 煩 (うるさ)い蝉の声覚えていた
でもさぁ、少し不思議だな。
同じ公園で昨日見た夢を思い出した
「もう今日は帰ろうか」道に抜けた時
周りの人は皆上を見上げ口を開けていた

落下してきた鉄柱が君を貫いて突き刺さる
劈 (つんざ)く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空廻り
ワザとらしい陽炎が「夢じゃないぞ」って嗤ってる
眩む視界に君の横顔、笑っているような気がした

何度世界が眩んでも陽炎が嗤って奪い去る。
繰り返して何十年。もうとっくに気が付いていたろ。

こんなよくある話なら結末はきっと1つだけ。
繰り返した夏の日の向こう。

バッと押しのけ飛び込んだ、瞬間トラックにぶち当たる
血飛沫の色、君の瞳と軋む体に乱反射して
文句ありげな陽炎に「ざまぁみろよ」って笑ったら

実によく在る夏の日のこと。
そんな何かがここで終わった。

目を覚ました8月14日のベッドの上
少女はただ

「またダメだったよ」と一人猫を抱きかかえてた