二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ココロ・キセキ ボカロ ( No.28 )
日時: 2011/06/08 22:15
名前: 猫科の犬 (ID: KrNEmkft)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

第1話 奇跡のロボット

博士。レンは、自分そっくりなロボットを作っていた。
アンドロイドに近い存在のロボット。
そして完成の日。
起動しても大丈夫かどうかを確認して、起動ボタンを押した。








「鏡音リン。起動シマシタ。」






成功した。奇跡だった。これが1度目の奇跡

「貴方ノ名前ヲ登録シマス。オ名前ヲドウゾ」

「鏡音レン。博士でいいよ」

「了解シマシタ。博士。」

「君がちゃんとに起動してくれてよかった!!これからよろしくね」

レンが喜んでいた。だけどリンは喜んでいなかった。
ただ無表情で

「ヨロシクオネガイシマス」

といっただけだった。
そこでレンは気づいた。「ココロ」が足りない。
1つだけ。「ココロ」というプログラムが足りないということを。

だから、レンは「歌」を作り上げた。
この「歌」で何かつかみとってくれないかなと。
だけど、なかなか上手くいかなかった。

ある日桜の木をうえた。この桜が大きくなるころには、ココロというものを理解して欲しかったから。

そしてレンは、違う方法を考えてとりあえずココロというプログラムを作りながら
自分で何かつかんで欲しいという想いで、嬉しいこと。悲しいこと。いっぱい話した。
だけど、何も感じてはくれなかった。
これじゃあ、教えてないのと同じ。
ただ。ただ「ココロトイウモノハスゴインデスネ」としかいってくれなかった。
でもレンは、どうしても知って欲しかった。願った。桜の木に願った。
「リンに教えてあげて下さい。ココロを」



でもこれが。リンと過ごした時間が2度目の奇跡



その後もずっと考え続けた。
ココロというプログラムは実はもう完成していた。
だけど、それを入れるには容量がおおきすぎた。このままだとショートしてしまう恐れがあった。
レンは、ココロを知って欲しかったが、また孤独になるのは嫌だった。
苦悩はずっと続いた。ただ時だけが過ぎていっていた。全然アイディアは進まない。















置き去りにされた「歌声」そして「ココロ」