二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 囚人 ボカロ ( No.37 )
- 日時: 2011/06/22 23:08
- 名前: 猫科の犬 (ID: 3eop5mZb)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第4話 大切な手紙
呼ぶことも追う事ももでられない僕には出来ない。
「バイバイ」といわれてから1日がたった。
レンは、まだ悲しみをこらえきれないでいた。だから、いつもの仕事場にはいかなかった。
彼女からもらった紙飛行機を抱いて眠っていた。
でもその時間は長くはなかった。
そこへ係長らしき人が突然やってきたのだ。
仕事をさぼったからなのか。それならなぜ係長直々に来たのかレンには分からなかった。
そしてその係長は、レンが抱いていた紙飛行機の1枚を拾う。
レンが奪い返そうと思ったが、まわりの係の人におさえつけられ奪い返せない。
その係長は、その1枚の手紙の文を読み終わってから、レンの前で見せつけるようにして、破ったのだ。
「囚人のくせに女の子の一般人と手紙のやりとりか。」
係長は不思議なことをいう。
相手を誰なのかを知らないはずなのに、女の子といったのだ。しかも一般人ということも知っていた。
だけどレンはそんなの気づかずに叫ぶ。
「なっ!!何をするんだ!!彼女の・・・彼女の手紙を!!!」
レンは、係員の手を振り払って係長を殴る。思い切り1発殴った。
係員の人はすぐにまたおさえつける。
しかしまだレンは叫ぶ
「離せッ!!!その手を離せよ!!!」
「こいつッ!!」
「くそっ暴れるな!!」
係員の人は、必死になっておさえつけた。
係長は、今度は地面に落ちている残りの紙飛行機を踏みつける。
「やめろぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!!」
レンは泣き叫んだ。
目の前で大切な手紙を破られ、目の前で大切な手紙を踏みつけられた。
憎しみ、怒り、悲しみ。色々な感情がまざってレン自体自分が何しているのかわからなかった。
でも1つだけ分かるのは・・・
大切な物を目の前で壊されたこと。
「うわぁぁぁぁぁああああああ!!」
レンは思い切り暴れたが、もう二度とその手から離れられることはなかった。
周りは、レンにとってなぜか不気味な笑い声をしているように見えた。
現実が見えてなかった。
正確には現実を見たくなかったのかもしれない。
「この囚人をあの部屋へいれておけ。3ヶ月後に毒ガスでやってしまおう。」
「「了解しました。」」
係長は、冷たくいいはなった。
そして係員はレンを連れていく。
それでもレンは、まだ暴れていた。
数分後、何もない真っ暗な部屋にレンはたどりつく。
そこへいれられた。
もうそこからでることは出来ない。
死ぬまでここからでることは、出来ない。
3ヶ月後また違う部屋へ連れて行かれる。
レンはただその何もない真っ暗な部屋で1人泣き叫んでいた。