二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少女と黒い猫 ボカロ ( No.48 )
- 日時: 2011/07/17 21:03
- 名前: 猫科の犬 (ID: LsYW7S6m)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第1話 お母様とお父様
まだ幼いリンは住めそうな小屋を見つけて中に入って行った。
そして眠れるような所まで歩いてそのまま床に寝そべってしまった。
そのままリンは、目を閉じた。
あの戦争している場所から大分離れた所までずっと走っていたのだから仕方がないことなのかもしれない。
リンが寝た後の数分後、その小屋に足音が2つ近づいてきている。
リンはまったく気づいていない。
「「ただいま。」」
2人は、仲のよい夫婦だった。
男の方は、まっすぐリンの方へ向かっていった。特にリンに気づいているということではなさそうだ。
女の方は、キッチンらしき場所へ移動する。
「おいっ!誰か寝てるぞ?」
どうやら男の方が気づいたようだ。
「何?もう。」
「ほら。」
「子供・・・?まだ幼いじゃない。」
「追いだすか?」
「そんなこと可愛そうよ。どこから来たのか知らないけど一晩おいておきましょう。」
「そうだな。」
「でも、あの子に似てるわね」
「あぁ。あの姫様に。」
「同一人物だったりして。」
「それは、ないだろう。いくらお優しい姫様でもここまで足を運ぶことはないだろう。」
「そうね。」
そうして1人は仕事に戻り男の方は、リンを抱き上げ柔らかいソファの上で寝かせてやった。
そのあとに布団を持ってきてかぶせてやった。
朝になって、リンはソファから起きあがった。
「・・・なんで、リンはここにいるんだっけ・・・。」
リンは昨日の嫌な記憶を脳の奥へ閉じ込めてしまっていて昨日のことを覚えていない。
「何かから逃げてここまで来たんだけど、何から逃げてたんだろう?」
そんなことを考えているうちにその家に住んでいる女の方が寄ってきた。
「あら、起きた?」
「え?あ。」
リンは、そこで他の人の家に入り込んでしまっていたのを思い出す。
「ごっごめんなさい!!いっ今すぐ出ていくね!!」
リンは急いでそこから出ようとした時、リンに優しい言葉が返ってきた。
「いいのよ。別に。まだそんなに小さいんだし、この家にお家の人が探しにくるまで待っていなさいよ。」
「いいのですか?でも、何でここにきたのか覚えてないので・・・。迷惑なんじゃ・・・。」
「それなら尚更よ。私のこと母だと思っていいからね。」
「・・・あっありがとう!!ごめんなさい。迷惑かけて・・・。」
「いいって。さ。スープでも飲みなさい。少しは落ち着くと思うから。」
「ありがとう。」
リンは、スープを遠慮なく頂いた。
その後に男の人もやってきて、リンに挨拶した。
そして、その2人は、リンの父、母的存在になった。
「これからよろしくお願いします。お母様。お父様」
「そんな様だなんていらないわ。親しくていいのよ。」
「いいんです。こっちの方がしっくりくるから。」