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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少女と黒い猫 ボカロ リク的なもの募集中 ( No.50 )
- 日時: 2011/07/26 22:44
- 名前: 猫科の犬 (ID: LsYW7S6m)
- 参照: http://www.pixiv.net/member_illust.php
第3話 旅立ち
リンは、クロを連れて今まで来た道を思い出しながら歩いていた。
「本当に、クロはあの家に住んでなくてよかったの?」
リンはクロに話しかけたが、それに答える気もなく横をリンと一緒に歩いてるだけだった。
リンも諦めて前を向いて歩きだした。
これまでの道でリンは色々なものを思い出していた。
ある日、城から抜け出していろんなお店を見て歩きまわったり、
同じくらいの年の子と一緒に遊んだりしていた。
そのまたある日は、クロみたいな黒い猫が怪我をしている所を見つけ手当をしてあげていたのを思い出した。
本当の父や母と一緒にお出かけして遠くへお買い物へいったこともある。
執事と一緒に城の中にいる時暇だった時に遊び相手になってもらうこともあった。
だけど、こんなふうに旅をしたことは1度もない。
今回が初めてなのだ。
リンは、食べ物や宿に困ることはなかった。
必要以上にお金を使わないようにしていたからだ。
クロの餌も買わなくて充分だった。なぜなら自分で獲物を狩りに行ってくるから。
「絶対にまだ生きて待っててね。絶対行くから。」
リンがそうつぶやいた。
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