二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少女と黒い猫 ボカロ リク的なもの募集中 ( No.53 )
日時: 2011/07/31 22:52
名前: 猫科の犬 (ID: LsYW7S6m)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=cR31ZpH5eYI

エピローグ 曲・歌詞

「にゃあ」

薄汚れた猫が震え、そして鳴いている。
1人の少女を心配し鳴いている。

「ごめんなさいっっっ!!」

薄汚れた少女が震え、そして泣いている。
何もなくなった故郷。そして自分の悔しさで泣いている。

青いこの青空の下で猫が、そして少女がないている。震えている。

雨も降っていないこの場所で、1っ箇所だけ雨が降っている。
その雨は、まるで冷たく、感情がある。
その雨の雫は凍ったように冷たく、悲しいという感情がある。
その雨は、枯れ果てた大地を潤すでもなく叩いている。
その雫が、感情を持った雫が1粒。1粒と地面を叩く。

その雨。否。涙が。誰かの涙が枯れ果てるまで。











歌詞

薄汚れた猫が震えている
鳴いて 泣いて 雨を降らせて
凍てつく雫が大地を叩く 涙 枯れ果てるまで

行き場もなく 立ちつくした 少女の手を色どる
季節はずれ 色ずく花 手折られてゆく

金の光 黒い影 少女に花を渡す
色が 香りが 故郷の花と似ていた

時は巡り いつしかひとつの 噂 口をそろえて 人々は語る

亡国の姫君は 生きている 強く 気高い 誇りを胸に
黒の使い魔を 従えている 故郷 取り戻すため

幾年の時が 流れても 諦めはしない
この手に あの花を 抱くまでは

幼い日の 記憶には とても 程遠い 故郷よ 今 私は帰った

誰ひとり 出迎える者はない 何もかもが 壊れた庭に
黒い猫だけが私の腕に 抱かれて 眠るだけ

薄汚れた少女(猫)が震えている 青い 青い 青空の下
凍てつく雫が 大地を叩く 涙 枯れ果てるまで