二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: サイハテ ボカロ小説 リク的なもの募集中 ( No.58 )
日時: 2011/09/14 23:00
名前: 猫科の犬 (ID: NaVGBx5/)
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id

第4話 きっとまた会える

その瞬間にミクは泣いた。
今日初めて泣いたのだ。
ミクの親友は、ミクの肩を撫でてあげる。
「大丈夫だよ」と声をかけてやりながら肩をなでる。
ミクは、泣き続ける。

「会いたいよ。最後に・・・一分だけでも会いたいよ・・・。」

ミクが小さな声でよわよわしく呟いた。
親友に聞こえるように呟いた。

「会えるよ。きっと会えるから。この世で生きてればきっと会える。」

親友はいった。ミクを慰めるようにいった。

「本当に会えるかな・・?」

ミクはまだ泣いている。だけど、少し泣きやんでいた。

「うん。会えるよ。だから、信じて生きて待ってよう?ミクには私達がいるんだから!!頼っていいんだよ。」

「そうだよね。うん。きっと明日からはいつも通りになるよ。絶対になるから。」

ミクは泣きながら親友に笑って見せた。
自分は大丈夫というように笑って見せた。
親友はそれを見て少しだけほっとしたらしい。

そして火葬炉の扉は閉まり、炎が燃え上がる。
ミクの恋人にかかわる人達はみんなその煙を見ている。

その煙は永遠に生き続ける。

空に舞い上がり、1つの雲が出来る。その雲から雨が降り、海になる。その海はまた雲になる。

海や空がなくならない限り、その煙は生き続ける。











"今まで「恋」を知らなかったミクに「恋」を教えてもらった。"

"いつもの学校生活が今まで以上に楽しくなった。"

"あの時は、ものすごく緊張していた。馬鹿みたいに。"

"でも彼は、喜んで。驚いてその答えを了解してくれた。"

"その時のミクはものすごくおかしかった。"

"馬鹿みたいに顔を真っ赤にしてた。彼は笑っていた。"

"それにつられてミクも笑った。"

"ありふれた生活に紅が来たみたいに。"

"ミクに紅が来たみたいなたおやかな「恋」だった。"








そして2度目にいった今度は言葉にしていった。












「さようなら」