二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 深海少女 ボカロ小説 リク的なもの募集中 ( No.61 )
- 日時: 2011/09/16 21:50
- 名前: 猫科の犬 (ID: NaVGBx5/)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第1話 1筋の光
いつもの授業。
参加しなくてはいけない。たとえ悲しいことがあろうと参加しなければいけない。
いつもそうやって授業を受けてきた。
やっと授業が終わる。
あと3分。
2分。
1分。
キーン・・・
やっと終わった。今日で最後の授業。
「未来!!今日一緒に帰ろうよ!!」
「ごめん。先に帰ってて。」
「分かった・・・。」
友達はいるけど、あの日以来一緒に帰ったことがない。
友達に心配はかけられない。泣き姿を見せられない。
今日たまった悲しみを私はあの部屋で全て流して帰る。それが私の日常になった。
『視聴覚室』
ここはほとんど使わないし誰もこない。
私にとって一番好きな場所。この視聴覚室は3階にある。
この場所はいつもカーテンがかかってていつも真っ暗闇。だから誰も私がここにいることなんてわからない。
一番窓に近い机の近くに座りこむ。
ここが私のいつもの場所。
一応の為にイスにはすわらないで床に体操座りになって座る。
そして涙を流す。
声を殺して涙をながす。
今日の悲しみの分を流してしまおうとする。
それが私の日常だから。
本当は誰かに慰めて欲しいって思ってるくせになかなかそれが出来ない。
友達に「断られたの」なんていえない。
あんなに応援してくれたのに、それを無駄にするようでなかなかいえなかった。
私の道はあの日からとまったまま。
何処にもいけない。いかない。行く場所がない。
何もできない。何もしない。何をするのか分からない。
その時にガラッと扉が開く音がした。
この部屋に誰かが来るなんて珍しかった。
「やっべ。あんなおこりんぼ教師に説教されてたまるかよ。」
誰か、来た。
私は顔に残っている涙をぬぐう。
そして、こっちに来ないで欲しいと思いながら息を潜ませる。
たぶん先生に何か怒られるようなことをしてここに隠れに来たんだ。
こっちに来たら、どうしよう・・・。
「ここがいいかな?」
こっち来る!?
「あ。ごめんッ!いたんだ。」
「え・・べつn「こらぁ!!実紅男!!何処に行った!?」
私の声は先生の声によって消されてしまった。
「うっわやっべ。どうしよう。あぁ・・・ごめん!ちょっと隠れさせて!!」
「え!!?」
その人は、私の隣に座り込む。
私は何が起きたのかよくわからないままでいた。
だけど1つだけわかるのが、なぜが心臓がばくばくいっているってこと。
たぶん恋じゃないと思うけど、だってほらこんなに男の人と接近したことないし・・・。
そのせいだと・・・思う・・・。
「ここか!?」
先生が入ってきた。
私は、早く出て行って欲しいなら音をたててわざときづかせることが出来たのにそれが出来なかった。
ただ2人で息をひそめていた。
しかもぴったりとくっついて。
その間にも先生の足音は近付いてくる。
私達が隠れている前のあたりで足音がとまった。
気づかれたのかとおもった。
そしたら彼は、一言いって先生に見つかった。
「ここにいたのか!!実紅男!!こっち来い!!」
「えっ!!いやですよっ!!」
「文句をいうな!!文句を!!」
「いででででででででで!!痛い!!痛いです!先生!!痛い!引っ張らないで!!痛いですから!!」
私は机の方に隠れてるからあの人がどうなってるのか分からないけどその声を聞いて、
少し笑ってしまった。
「ん?誰かいるのか?」
私ははっとなりすぐに手をおさえた。
「何言ってんすか?先生。まさか年がいっちゃってついに幻聴までk「うるさいぞ!!!ほらいくぞ!」
「いででででで!!!!だから痛いって先生!!」
そういって2人はどこかへ去っていった。
あの時、あの人がいった言葉・・・。
『僕のせいで迷惑かけるわけにはいけないから』
「実紅男っていうのかな?あの人。おもしろい人だったな。」