二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 深海少女 ボカロ小説 リク的なもの募集中 ( No.66 )
- 日時: 2011/10/05 21:14
- 名前: 猫科の犬 (ID: vGcQ1grn)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第4話 また暗闇へ
今日の私は、いつもの視聴覚室じゃなくて木が集まってる所で少しくらい所に来ていた。
決して森とはいえない。木の集まり・・・。
今の時間帯は、ちょうど放課後。だからここにいる。
ふと実紅男のことを思い出してしまって視聴覚室にいられなくなった。
また私を探して視聴覚室にきそうだったから・・・。
「ってそんなはずないよね。」
そうだよ。探してくるなんてありえないよね。
実紅男君は、私の名前知らないんだから。
とか思いながら私の頬は、赤くなっていた。
ついつい想像してしまったのだ。
「あ。あの時の子!!今日は視聴覚室で泣かないんだ?まぁ泣いてる君より笑顔の君の方が好きだけどね。」
上から実紅男君の声がした。
私は上の方を探してみるとすぐ近くの木に実紅男君が座っていた。
「どっどうして泣いてた事知ってるの!?」
「え?だって、見えてたし。君が視聴覚室に毎日入ってんの。んで、前の日に僕が視聴覚室に
隠れに来たでしょ?その時、君の目うるんでたから。毎日あんな所で泣いてんだなって思ってさ?
でもどうして毎日泣いてんの?」
「っ!!それは・・・。」
失恋したせいだって言えないよ。
だってたったそれだけのことで毎日泣いてるなんておかしいし・・・。
でもこの人なら教えてもいいかな・・・。
「あの・・・」
私が言おうとした瞬間だった。
強い風が私の言葉を消し去る。
「うっわ。強い風・・・。あ。ごめん!聞こえなかった。もう一回いえる?」
「・・・。」
私はその場を逃げ出した。
実紅男君は私を追いかけようとして木から下りた。
「ねぇ!ちょっと待ってよ。いいたくなかったならごめん!変なこと聞いて!」
それでも私は逃げる。だから実紅男君もついてきた。
そのしつこさに耐え切れなくなって私は、実紅男君の方を振り向いて叫んでしまった。
「もう放っておいてよ!!!」
静寂が続く。
その後に私は何かを言いたかったけど何も言えなかった。
だけどそのかわりに涙が出てきた。
「ごめん。僕が悪かった。」
実紅男君は、私から離れていく。
少し。嫌。少し所じゃないけど私が傷つけてしまった。
どうしよう・・・。
「ちょっと・・・待って。」
でもそんな私の声は風に持って行かれ実紅男君には聞こえなかった。