二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 深海少女 ボカロ小説 リク的なもの募集中 ( No.67 )
- 日時: 2011/10/05 22:15
- 名前: 猫科の犬 (ID: vGcQ1grn)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第5話 暗闇から地上へ
あれから1日が終わってお昼になった。
私は今、学校の教室の中にいる。
昨日のことがすごく気になる。
きっと私のあの言葉で実紅男君は、傷ついてしまった・・・。
今、どうしてるんだろう。
隣のクラスに行ってみようかな。昼休みだし。
私は立ち上がった。その時にちょうど目の前に友達がいたみたいで頭をごっつんこしてしまった。
「「いってぇ〜・・・。」」
「あ!!ごっごめん!気づかなかった!」
「いや。別にいいけど、未来さぁ。最近ぼーっとしてない?大丈夫?」
わざわざ友達が心配してくれてる。
「大丈夫だから!!私、用事あるしちょっと出てくね!!」
「え?昼休みに用事って・・・・何?」
友達がそう聞いてきたが私は聞こえなかったフリをして教室から出ていった。
そして隣のクラスに行く。
でも、どうすればいいか分からなかった。ずっと暗い部屋にこもりっきりだったし
隣のクラスの子なんて誰も知らない。知らない人に声をかける勇気もなかった・・・。
でもその時だった。隣のクラスの男子が話しかけてきた。
「あっれぇ?お前って未来?」
急に話しかけられて驚いた。
なんで名前知ってるんだろうとか思って・・・。
「あ・・・はい・・・。」
「やっぱりっ!!よく実紅男の奴がお前の事話しててさあ!んで?今日はどうしたの?」
実紅男君が・・・!?
私のことを?あれ?でも私実紅男君に名前いってないよね・・・?
なんで知ってるんだろう?
「えっと、実紅男君は今日いるかなって。」
「実紅男?今日休みだけどなんで?」
「いや、別になんでもないです。」
「そっか。んじゃな!」
「あ・・・はい。」
今日、実紅男君いないんだ・・・なんでだろ・・・。
まさか昨日のことですごく傷ついちゃったのかな?
それとも・・・
私はいろいろと考えてしまう。
どうして他人なのにこんなに考えてしまうのか自分でもわからなかった。
あれから1週間がたったけど実紅男君は来ていない。
私は本格的に心配になってきていた。
それと同時に隣のクラスの子とも仲良くなってきていたし、もうあの部屋には入っていない。
ついには、実紅男君の家がどこにあるか聞いてみた。
そしたら、全然気づかなかったけど私の家の隣だった。
だからすぐに家に帰ってから実紅男君の家にいってみた。
今の時期は冬だから少し肌寒い。いつもより寒いかもしれない。
だけど私は、インターホンに手を伸ばした。
そして、チャイムを鳴らす。
しばらくたってから中からは実紅男君が出てきた。
「あれ?どうしたの・・・?」
「えっと・・・あの、あの時はごめんなさい!!ずっと謝りたくて・・・」
「あの時・・・・。あの時・・・・・。あの時・・・・・・・・・・。
なんかした?てかあの時っていつ?」
「え・・・・?覚えてない・・・?」
「うん。覚えてない。いつのこと?」
「え・・・えっと・・。あの、思い切りいっちゃった時のこと・・・。」
「思い切りいっちゃった・・・・。あぁ!!あの時のか!え?あの時から1週間くらいたつよね?
ずっと謝りたいとか思ってたの!?うっわ。すげぇ!僕だったらすぐ忘れんのに!!
てかそんくらいで謝んなくていいよ?」
「え?だって、ずっと休んでたみたいだし・・・。傷つけちゃったかなって。」
「あぁ休んでたの?半分は風邪で半分は仮病(笑)学校めんどくさいんだもん。
だから、1週間は休もう!みたいな?母さんも僕が風邪だって信じちゃってたし。」
「へ、へぇ〜・・・。じゃあなんであの時あんなに落ち込んでたの?」
「知りたい?」
「・・・知りたい。」
「ふっふーん。それはね・・・。」
実紅男君が私の耳元に口を近づける。
何を言うのかとドキドキしていたけど、それは意外なもので、息を吹きかけてきた。
「ひゃっ!!!ちょ!!実紅男君!!!」
私は、顔を真っ赤に染める。
「くっくっく。未来っておもしろいね。」
「/////もぅ!!!」
「やっぱ笑った方が可愛いじゃん?」
急に話しが変わった。
そしてまた私は頬を赤く染めてしまう。
「あ。雪だ。今日なんかやけに寒いなって思ったらこいつのせいかぁ。」
「・・・初めて見た。」
「そりゃそうだろ。ここらへんあまりふらねえし。ねぇどうせだし遊びにいこうよ。」
「え?っちょ!だってもうそろそろ暗くなるよ!?」
「いいのいいの。少しだけなら大丈夫っしょ!」
実紅男君は、私の腕を引っ張った。
それに私は、引っ張られる。
だけど抵抗する気はまったくなかった。
もっと、この人のことを知りたくなった。きっとこれが恋だ。
見つけた。私の新しい恋を。
この今までの暗闇から抜け出して地上へ今出て行くんだ。
私の恋物語はここから始まる。