二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: リンネ ボカロ小説 ( No.77 )
日時: 2011/12/24 21:41
名前: 鏡猫 (ID: WKDPqBFA)

第4話 彼の息

ミクは、彼を押し倒し首をしめながら話しかける

「貴方は、今でも私を愛しているよね?教えて、ねぇ?教えて」

「教えて」といいながらもどんどん首を絞める手が強くなっている。
男は、もがき苦しむ。

「愛しているよね?私の事を。教えて?」

どんどん首を絞める手を強める。
答えが聞きたいのかよくわからない。
男は必死になって手をポケットへのばした。携帯を取る気なんだろう。
だが、ミクはそれを見逃さない。
空いている足でその携帯を蹴飛ばした。それと同時に男の抵抗もとまる。

心臓は、止まっている。音がなっていない。動いていない。止まっている。



男は死んだ?

男ハ死ンダ

心の音が聞こえない?

心ノ音ガ聞コエナイ

じゃあ、これで終わり?

ジャア、コレデ終ワリ

私は彼を殺した?

私ハ彼ヲ殺シタ



罪を背負った少女。
男の命を背負った少女。
十字架を背負った少女。



いつばれる?

イツバレル?

ここは安全?

ココハ安全?

ばれたら捕まる?

バレタラ捕マル?

じゃあ逃げよう

ジャア逃ゲヨウ


ミクはあてもなくその場から逃げ去る。
ずっと走り続けている。
ただ、ぐったりするまで走り続ける。
逃れられない罪から逃げるように走り続ける。
どこにも環状線はない。
環状線がなければ終点もない。
だけど、ミクは走り続ける。

奥から踏切の音がなっている。

左、左、右、と交互にランプが光っている。
数秒後、すぐに電車が通り過ぎた。
カラスがないている。

「ちょっと!そこの君!!」

警察官の声がする。
隣には、彼の現彼女がいた。
心配になって見に行ったのだろう。そして死んでることに気づき通報した。


君ハモウ戻レナイ、戻レナイ。
人ヲ殺シタ。オ前ハモウ戻レナイ


「君、もう中学卒業してるよね?きてもらおうか。抵抗するんだったらそれなりの罰があるからね。」

ミクは、もう高校生くらいだろう。
子供扱いには出来ない。
子供でも捕まることには捕まるだろうが、子供みたいに軽くない。
ミクはもう、大人なのだから。
ミクは、大人しく捕まった。