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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リンネ ボカロ小説 ( No.78 )
- 日時: 2011/12/24 21:45
- 名前: 鏡猫 (ID: WKDPqBFA)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=qd5PtcNIApc&feature=related
エピローグ
終わらないリンネ
この少女の祖先が、繰り返している行為。
少女もまた、罪を背負ってしまった。
ちぎれないリンネは永遠と繰り返される。
次の世代へ、次の世代へ、と。
さよならダァリン、ダァリンネェ?ダァリン
少女は、
今でも愛している?愛していない?
そんなの知らない。ただ、残された言葉はそれだけ。
1人憐れに歩めや少女
歌詞
黒い山羊が呟いた
「白線よりお下がりよ 鈍色電車通り去って」
隣りで猫が問い掛けた
「アナタは 何処 (どこ)に向かうんだい ここらも 直 (じき)に死んじまって」
赤の手首携えて 私一人 ふわり根無し草
錆びた水を飲み込んで 次の駅
またどうか どうか愛を
帰りの電車は何処にも無いわ
教えてダアリン ダアリン ねえダアリン
声が聞こえたような気がした
枯れた花は呟いた
「感情がない、感情がない、心は憂い夕を吐いて」
蝉の泣いて墜ちる頃 電線が裂いた赤の下
立入禁止 蹴っ飛ばして 猛り影がドロドロと零れ出す
「見えない」と泣いて泣いて 私の想いを探しているわ
教えてダアリン ダアリン ねえダアリン
鳴らぬ電話の命は何処へ
茹る茹る環状線
ここには無い ここに終点は無い
左 左 右で鳴る
踏切りの音 カンカラリンドウ
カラスは言う カラスは言う
「あの頃にはきっと戻れないぜ」
「君はもう大人になってしまった」
またどうかどうか愛を終わらない輪廻を千切っておくれ
さよならダアリン ダアリン ねえダアリン
あの日私は大人になった
絶えず想う 二人一人
暮れ落ちた言葉は取り返せずに
さよならダアリン ダアリン ねえダアリン
クルクル回る環状線を
「一人憐れに歩めや少女」
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