二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鎖の少女 ボカロ小説 ( No.82 )
- 日時: 2011/12/31 21:51
- 名前: 鏡猫 (ID: cHwZ8QFd)
第1話 高校生活
数年前は、いつもの生活に充実していた。
親からも愛されていたし友達もいた。なのに、母が死んで以来、愛を忘れていってしまった。
高校へ入学してからの事だった。
「初音ミク!」
「はい」
今は、テストを配っている最中。私の番が来た。
先生の所へ行き答案用紙を受け取る。
「どうした?急に成績が下がったな。」
答案用紙を見てみると、点数は86点。いつもなら95点はとっているはずなのに。
今日は下がってしまった。
まだ、この高校には入学したてで友達も出来ていない。
点数がさがったのは、ひとつ理由があるからだろう。高校に入ってからすぐにお母さんは病気で死んでしまった。
それでも、私は悲しさにまけずに勉強してきたのだ。でも最近お父さんの態度が急変してしまった。
私が何をしても怒られるし、仕事にもいかない。そのくせ人には金をかせいでこいといわんばかりだ。
家にいるのがとても辛くて勉強にも集中出来なくなった。
それがこんな結果になって帰って来てしまったらしい。
あぁ、今日もまたアルバイトしてお金を稼がなきゃ。私に休息なんてないんだ。
あったとして、家にいても勉強におわれる毎日。もうどうすればいいっていうのよ。
とりあえず私は元の席へ座った。
休み時間、きっと休む暇ないんだろうな。この前の復讐やらなきゃ。
そんなことぼーっと思ってたら授業が終わり休み時間になった。
周りが急に騒ぎ始まる。女同士で喋っている所もあれば男同士でふざけあったりしてる所もある。
きっと私だけだろう。休み時間を勉強して過ごすなんて。
でもしょうがないんだ。家に帰っても集中出来ないから。学校はお父さんがいない分集中出来るし落ちつく。
今日もこんな感じで学校が終わった。
私に話しかける人なんて誰1人いない。当たり前だ、といってしまえば当たり前なのだろう。
休み時間になるとすぐに勉強を始めるのだから話しかけずらい面もある。
私はすぐにいきつけのアルバイトへ向かった。
平日はいつもコンビニといった小店舗で働いている。
アルバイトしてもいいという高校で助かったと今更思う。
休日は大型店舗でアルバイト。とにかく働かないお父さんのかわりに金を稼がなければいけない。
家に帰ったらすぐに夕食を作る。その後は、お風呂の準備をしたり、洗濯物を片づけたりする。
一般のお母さんとほぼ同じことをするのだ。
キッチンにいったらカップラーメンのゴミが散らかっていた。
また私の財布からお金を取り出して買いに行ったのだろう。いつもそうだからもう慣れた。
初回は、毎日少しずつ金が減ってるもんだからビックリしたけど・・・。
「お父さん、ご飯出来たよ」
「遅い!」
まただ。速く帰ってきて作ったつもりなのにいつもこの言葉。
じゃあ、自分で作って食べればいいのに。
夕食を作り終わっても私の仕事は終わらない。風呂の準備をしなければいけないのだ。
風呂の準備が終わっても、今度はお父さんが食べた後の食器の片付け、洗濯物、と待っている。
大体寝れる時間は10時を軽くいっている。
これ以上起きてると私の身がもたないので速く寝るのだ。
今日も、高校入学してからあまり変わらない生活。
ずっとこんな生活が続くと思ってた。
ずっと思ってたの。
でも、それは違っていた。
あの子達が転入して来てから変わった。