二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鎖の少女 ボカロ小説 ( No.85 )
日時: 2012/01/16 20:06
名前: 鏡猫 (ID: cHwZ8QFd)

第4話 友達

今日は、土曜日で学校はおやすみか。
私は休めそうにないけど。 はぁ〜。

「あ、い、いらっしゃいませ!」

愛想笑いを浮かべて接客をする。
だけど、その客はどこかへ逃げてしまった。
どうしてだろう?そんな事思ってたら近くにいた同じアルバイトの人が声をかけて来た。

「笑顔が怖いって。大丈夫?いつもとなんか違うよ?もしよかったら相談にのるよ。」

「ごめん。でも大丈夫だから。」

「そう。」

怖かったのか。
やっぱ最近いろんなことありすぎて疲れてるのかな?
それとも昨日、眠れなかったせいかな?

「あれ?ミクじゃん!ここでアルバイトしてるんだ。」

「こんにちは、ミクさん。」

リンちゃんとレン君か。
今日は、レン君と一緒なんだね。まぁ双子だし一緒にいてもおかしくないよね。

「・・・でさ・・・に・・・」

あれ?リンちゃんが何か言ってるのは分かるのに、上手く聞き取れない・・・。

ふと意識が遠のいていくのを感じた。







しばらくして目が覚めたのは、準備室だった。
あれ?私、なんでこんな所にいるんだろ

「あ!やっと起きた!よかったぁ〜。急に倒れたから心配したんだよ」

あぁ、私倒れたんだ。

「今日はもう帰っていいぞ、ついでに明日もくるな。」

店長からの一言だった。
昨日とあまり変わらないな・・・今日もアルバイト休みにさせられて。
またリンちゃんと話して。

と、いっても昨日はあんまり話さなかったけど。

「はい、すみません・・・。」

私は店長にそう、一言いって準備をしてから外に出た。
帰り際に店長がリンちゃんに何か言っていたようだけど何を言ったんだろう?
まぁいいか。店長がリンちゃんに何を言っていようが関係ない。

この後何しようかな。家には出来るだけ帰りたくないし。
ちょっとそこらへんで自由にしていたい。

「ねっ!この後、暇なら遊びにきなよ!」

「え?」

急に来た質問だった。確かに暇だけど・・・

——断ル

「僕達の家ならいつでも大歓迎ですよ」

——大歓迎?・・・

「悩んでるんだったら遊ぼうよ!悩んでたっていいことないし。お腹すくだけだよ?」

「それ、リンだけだろ?」

「えぇ!そんなことないよ!ミクもそうだよね!?」

「さすがに、お腹はすかないかな?」

「むぅ、絶対いるもん!悩んだらお腹減る人!」

「リンの悪い所って自分で何でもきめつける所だよな」

「何よ!それ!?」

「はは」

2人の会話を聞いてるとなんだかこっちまで楽しくなる。
私は姉弟いないし、友達作ろうとしないからリンちゃんみたいに楽しく話せる相手いないから
ちょっとだけうらやましいな。

「「やっと笑った!/やっと笑いましたね」」

「え!?・・・うん、そうだね」

高校入って初めて笑った気がする。これもこの人達のおかげかな。

——笑イナンテいらないッテ思ッテタ

「と、言う訳でリンの家に来て一緒に遊ぼう!!」

無理矢理、手を引っ張られた。
でも嬉しい。自分から人の家に行こうとか思わないから。

リンちゃん達の家について中でいろいろ遊んでいた。
久しぶりにこんなに遊んだなって思った。
リンちゃんが奥からゲームを取り出して一緒にやろう!と言いだしたので一緒にやることにした。
高校入ってからやったことないから上手くできるかな?って不安だったけど案外上手くいくもんだ。
リンちゃんには勝てなかったけどレン君には勝った・・・

「あっれぇ?ミクってあまりゲームやらない子だと思ってたけど違うんだね!」

「・・・」

「う、うん。昔に結構やってたよ。」

「・・・」

レン君は、黙ったままでいる。
どうしたんだろう?

「あれ?レン君どうしたの?」

「え?(笑)いつもの事だし気にしないで!レンってゲーム不得意でいつも負けてるからさ。
 そのうちもう一回勝負だ!とか言い出すよ!」

「え?」

どう考えてもレン君がそんなこというタイプではなさそうだって思ってたけど、本当にいうのかな。

「くっそ〜!今日はミクさんがいるから勝てると思ったのに!もう一回だ!」

あ、いうんだ。

「って、何?その言い方!まるで私が一番不得意だったみたいな言い方じゃない!」

「え!あ、ごめん」

「あはは!!ちょ、レン!そんなこと思ってたの!?だもん、いつもとやる気が違うなって思った!」

時は過ぎていき、もうそろそろ帰らなければいけない時間になった。

「あ、ごめんね。私帰るね」

「うん!今日は楽しかったよ!また遊ぼうねぇ〜」

「またね、ミクさん。」

2人は、笑顔で見送ってくれた。
私も帰ろうと思ってた時、ふとリンちゃんによばれた。

「家出したらリンの家に住んでもいいからね」

「え?」

「またね!ミク!後、もう友達だからね!」

「あ、うん。分かった」

少し無理矢理だったけど「友達」か。
懐かしい響きだな。明日はどうしようかな?















——友達?忘れかけてタ、思い出ノ言葉