二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: カゲロウデイズ〜今、何時?〜 ボカロ小説 ( No.99 )
- 日時: 2012/03/01 17:58
- 名前: 鏡猫 (ID: lL8RIxSj)
第2話 待ち合わせ
「リン!!」
俺は、ベットの上で目覚めた。なんだ、夢・・・だったのか。
時計の針が、せわしなく部屋の中で鳴り響く。
結構静かだな。1人暮らしだし当たり前っていったら当たり前なのだろうけど。
でも変な夢、見ちゃったな。しかも、夢ってあまり覚えてるもんじゃないのに蝉の音だけやけに覚えてる。
おかげで汗だくだくだよ。夏だっていうのにこんなに汗かいちゃって・・・
気持ち悪い。風呂入ってこよう。
ところで今、何日?
そう思って、携帯を手に取り時間を確認した。
8月14日の午前12時3分。あの夢では明日だったよな。
夢と同じ事が起きて欲しくないし、リンと会う日を今日にしてもらおうかな。
とりあえず、今は風呂入ろう。風呂だ風呂。
風呂に入ってから、朝食をとり、歯をみがいて一息ついた。
まだ、外は明るくなってきたばっかって感じだ。
何かおもしろいテレビやってないかな。今からリンに電話しても起きてるかわかんないし。
とりあえず、テレビをつけてみたが、とくにおもしろそうなテレビはやっていなかった。
その後、いろいろやって暇をつぶしていた。朝だって言う事もあって結構涼しい。
午前8時頃。
もうそろそろ電話しても起きてる頃かな?
「よっと」
ベットからいきおいよく起きあがり、携帯を開いてリンの電話番号にかけた。
すると、すぐに出てくれた。
『どうしたの?』
「あのさ、明日会う予定の事なんだけど」
『あ、用事出来ちゃった?』
「いや、そういう訳じゃなくて、今日に変更出来ないかな?って。別に無理なら明日でもいいけど。」
『ん〜大丈夫だよ!いつもの公園のブランコで9時頃、待ち合わせね!リンが遅かったらちゃんとに席とっとくんだよ!』
「分かった。」
そういうと、プツっと音がして切れてしまった。
9時頃か。後1時間何しようかな。
特にやることは全部終わっちゃったし。
いいや、先にいってしまおう。
外に出るとそこには黒猫がいた。あれ?いつもリンと一緒にいる猫。
飼ってる訳じゃないのによくなついてるよなぁ。
人懐こい猫なのか?まあいいや。
「どうした?」
「ンニャー」
猫に話しかけても何もわかんないや。
あ、そうだ!どうせならこの猫にもう一つのブランコとらせておこう。
「よし行くか!クロ」
黒いのでクロ。勝手に命名。簡単でいいな。
数分後、すぐに公園についてしまった。
もちろん猫も一緒に。
俺がブランコの上に座る前に猫をブランコの上に座らせてその隣に俺が座った。
「ニャー」
「お前も人間の言葉が喋られればいいのにな。」
「?」
「分かんないか。」
それから、俺はずっと猫と話していた。
別に猫が人の言葉をしゃべるわけでもないし、俺も猫の言葉が分かるということでもないけど。
ただ、俺はリンと出会った時のこととか猫に話していた。
猫は、何もいわずに、ただ、俺の話を聞いているように見えた。