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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- に:しらない ( No.6 )
- 日時: 2011/05/28 14:42
- 名前: あいな ◆vMllyNSxcs (ID: mNBn7X7Y)
ドアを開けた先には、私の知らない世界があった。
「先生、お客さんです」
「お、優太」
赤い髪の男の人。
先生と呼ばれたその人の見た目は、赤髪に首輪。
「めずらしいな、人見知りのお前が客を連れてく、…」
「?」
「…優太優太」
私を見るとその人は、私の隣にいたゆーちゃんに声をかける。
「はい、どうしました先生?」
そして、驚かずにはいられない質問を口にする。
「この子は女の子だよな?」
「やだなぁ、どうやったら男に見えるんですか先生?」
「だよなー」
「女装してる君が言えるセリフじゃないよね!?」
奥から、突然一人の男の子がツッコミと共にやってきた。
いろいろなことのせいで動けなくなっている私を置いたまま、会話は進んでいく。
「…あ、あの…?」
「あ、ごめんね耶麻音ちゃん、こちらが先生。向こうのツッコミしかできないネコバカが圭くんだよ」
「ひどい言われようだね俺!!」
ゆーちゃんからあったのはそんな紹介だけで、当然理解は追いつかない。
それでも時は私を置き去りにして進んでいく。
「耶麻音ちゃん、因幡探偵事務所にようこそ」
ゆーちゃんの笑顔とそんな言葉に、私は何かを思ったのかもしれない。
けれどもう、そんなことを考える余裕すらなかった。
「…え?」
今はまだ気づかないこと。
ここから、私の“新しい日常”が始まっていく。
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