二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ*最強姉弟参上?!*参照1600突破* ( No.456 )
日時: 2011/08/01 10:40
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

参照1600突破記念☆
番外編 魁渡君の小学生ライフV8!

鈴音はため息をついた。夕日に沈む街は予想以上に綺麗だったが、彼女の心を癒すには足りなかった。

家で親とけんかをした。

鈴音と両親は仲が悪い。理由は性格の違いにあった。

親は勉強第一。頭が良くないと入れ無い様な有名大学を出たエリート。

一方鈴音は頭は良いものの勉強が好きではなかった。だからサッカーに惹かれた。

幼馴染の蓮の帰りを待っていたあの日も、勉強に飽き飽きとしていた。そんな時、蓮がボールを蹴って笑っている姿を見て思った。

自由だ、と。

勉強の様にただ詰め込むのではなく体を使って楽しめる、答が無く簡単なルールを守れば良い。

そんなサッカーが好きになった。

でも両親は快く思っていない。弟ばかり見ている。

弟も将来、あんな風になるのだろうか、とぼんやり考える。きっと通知表重視の学生になるのだろう。

だから!だからサッカーの大会で日本一になって見返してやりたい。仲間と同じボールを蹴る事で生まれる奇跡を見せてやりたい。

拳を作って気合を入れた。

—明日、とうとう全国大会。



——翌日。

決勝に残れば明日も来る事になるであろう、大きな会場。玲央達も感心したように見上げていた。

魁渡も微笑んで見ていた。迷は相変わらず何を考えているか分からないが。

歌「早く入りましょう。」

鈴「そうだな。」

こうして、雷光小学校サッカークラブは会場内に入って行った。その様子を陰から見る、怪しげな人物に気付く事なく。


鈴「これが全国レベル?」

歌「あっさり勝てるのだけれど。」

奏「^^;魁渡君の練習が凄く厳しかったから、強くなったって事じゃない?」

こんな会話が出来ると言う事で、今日は全勝。

でも、この大会がこれだけで終わるわけではない。昨年の優勝チームと、決勝が行われる。

昨年の優勝チーム。その名を聞いた前からいた部員がビク、と震えた。

鈴「あいつ等…!!!」

風「嫌だっ…!絶対に嫌だ!!」

拒否反応を見せる彼等を不思議そうに見ていた魁渡。と、今まで口を閉じていた歌音が呟く。

歌「…帝国学園サッカー部に選手を輩出しているサッカーチーム。」

魁「!!!帝国…?!」

つまり、と歌音が続ける。

歌「怪我をさせてでも勝とうとする…違う?部長。」

魁「ー!」

泰「ああ。」

鈴「サッカークラブが腐敗する原因は話したよな。練習試合でボロ負けしたと。…その時の相手だ。」

迷「……。」

鈴音が話した。

あの練習試合の全てを。



〜鈴音side

練習試合をするまで、迷は失点を決して許さないGKだった。

しかし当日、序盤からあっさり失点を許した。何故か判るか?

怪我してたんだ。手首と足にな。

それを知ってDF達が必死にサポートしようと動いたが突然ラフなプレーが始まった。

選手達が傷ついて前半が終了した時点で、立てる奴は1人もいなかった。

その時、泰斗の耳元で相手のキャプテンが囁いた。

—『ブザマだな。』



泰斗は絶望を理解した。

もう、あんな思いはしたくないとサッカーから遠ざかった。

こうして腐敗していったんだ。サッカークラブは。


奏「でも、俺達は強くなった!今ならあいつ等にきっと勝てる!!」

龍「そうだよ!歌ちゃんもいるし!!」

歌「誰が歌ちゃんだ恥ずかしい。」

龍「りーちんもいる…」

次の瞬間。

バーン!とハリセンの音が響いたのは、言うまでもない。

魁(効果音…チューリップ…)


—韓国

南「はっくしゅ!!!」

ア「どうしたの、風邪?」

南「いや、違うと思うが…」

涼「私のアイスを奪うからだ。」

南「奪ってねー!!!」

ファイアードラゴンの練習中でした☆

ちなみに涼野と南雲のキャラが微妙に違うかもしれませんがご了承下さい!

涼「五月蝿い効果音チューリップ。」

ア「過去の黒歴史は掘り返さないで上げて^^;」

南「黙れ鹿!!!」

ア(え〜っと…^^;)


〜日本

瑠「明日、決勝だね!」

瑠璃花が嬉しそうに魁渡に言う。それを聞いた円堂が何の?と話に割り込む。

瑠「小学生のサッカー大会です。魁渡が出てて、全国大会の決勝に行ったんですよ!」

へーっ、と感心するように円堂が言った。

円「じゃあ応援行こうぜ!!」

瑠「!でも監督が許可するとは…」

久「別にかまわない。午後に帰って来るのならな。」

全員が驚いた様に監督を見る。

こうして、イナズマジャパンの選手が全員、応援に来る事に。

あんな絶望的な試合になるとは……

ダレモシラズニ。






歌「?!」

夜、少女の悲鳴が響き渡った。