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—狭間で。



＊皆さんこんにちは、こっちで書き始めて新しいスレ立てた訳分からない作者です。短編…と呼べるのか分かりませんが、ストーリー沿いの短い話を書いて行きたいと思います。よろしくお願いします！＊


キャラ達の短編・１　＊円堂＊

〜円堂ｓｉｄｅ

円「魁渡、もう１年経ったんだ。」

俺はベッドで眠る魁渡に声をかけた。答は返って来ないけど、それでも。

ＦＦＩが終わって…魁渡が眠り始めて１年経つ。見舞いには良く来る。

部屋に響くのは人工呼吸器機械の音。無表情で眠る顔、窓の外の明るい緑色。

ベッドの枕元に有る机、その上にある写真。アジア予選終了後の打ち上げで撮った集合写真。

誰が置いたんだろう、と思って瑠璃花だと思い出した。

魁渡、もうお前のサッカーは見れないのか？

そんな事無いよな、またお前はフィールドに戻って来るよな？

瑠璃花も、戻って来るよな…？

魁『キャプテン！』

明るい笑顔は、チームを支えてた。瑠璃花の力にもしっかりなってて、サッカーも上手かった。

世界大会が終わってもそのプレイが見れるって、楽しみにしてたんだぜ？

円「魁渡っ…」

どうして。

早く目を覚ましてくれ、皆お前を待ってる。

円「まだお前のシュート…止めた事無いんだ。止めてみたいんだ!!」

叫んで、それでお前は戻って来ないだろう。目を覚ますために努力しても、全く気配は無い。

でも、鬼道もティアラも諦めないから…俺も、絶対に諦めない。


また、会う日まで。






キャラ達の短編・２　＊蓮＊

〜蓮ｓｉｄｅ

サッカークラブは順調だぞ、魁渡。

もうかれこれ何カ月になるかな、魁渡が寝てから…１年は経ってないか。

また大会があった。日本１になったからか部員の方は問題なく、今年も日本１になれそう。

蓮「明日、決勝があるんだけど…。」

練習してて、何か物足りない。魁渡の声かな、やっぱり。

いっつもサボりがちの玲央達を叱ったり、喝が入る声が聞こえないんだ。僕は、魁渡に戻って来て欲しい。

鈴音も待ってる。ねぇ、まだ少ししか君のサッカー見て無いよ。勝利報告だって…

僕は目の前で見た。槍が刺さって倒れる魁渡を、目の前で。鈴音も…あの後、その場に崩れ落ちた鈴音は何も話せなくなった。

鈴『…ね…何…が……魁…渡？』

涙だって、帰りの飛行機の中でようやく出たんだ。

鈴音、本当に帰り待ってる。そろそろ見舞いにも来れる様になると思う。

蓮「明日、決勝なんだ。」

結果、期待してて。

＊おわり＊