二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ*最強姉弟参上?!*返信回数900突破…??! ( No.933 )
日時: 2011/09/15 02:24
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

(注意、キャンプじゃないです)

短編 * ずっと、ずっと *









私が君の事を忘れたら、もう君は存在しないのだろうか————。



シャボン玉のように淡い、もろい、澄んだ、そんな君。私は大好きだったよ?それなのに、ある日突然、消えてしまった。

また会えて、嬉しかった。でも、直ぐに迎えは来て。

神様なんて嫌い。

君の魂は生きてる、だけどもう君はイナイ。記憶が存在しない、ねぇ、何処までが君なの?

また会えて、嬉しかった。でも、一言も話せなくて。


私は、全部全部、大嫌いで、わがままだったけど、そう分かってたけど好きになれなかった。

君を奪った神様、君が好きだったものを楽しむ天使。




嘘で塗り固めて作る明日に、意味はあると思う?

ただ生きていれば意味がある、そう想った時もあったけど。

真実が一番、人を傷付けるから、傷付けないように嘘をつく。でもさ、嘘があることで真実はもっと人を傷付けると思わない?

何が言いたいの、って思ってる?

私の話、きっと貴方には関係ない…。

最初は、嘘だったの。…君が死んだって、ご両親は隠してた。危ない状態ってことも。

1週間も会わせてもらえなくて、ずかずか家の中に入って行ったら。



そこにいた、冷たい、冷たい君。





部屋に転がっていたボールは空しくそこにあって、その時の君の状態を理解した私は、それを手にとって床にたたき付けた。

高くバウンドするボール、その奥で君は目を覚まさなくて。

何か言おうとして、言葉に出来なくて、私は、君の死を受け入れなかった。

受け入れたら、本当に死んじゃうから。でも受け入れなくても同じ。

私、本当に我儘。



ボールを追いかける君も、サンドウィッチを一緒に食べる君も、空を見上げて夢を話す君も。

1つ1つの淡い思い出たち。

言葉にならない程に小さなかすれた声で、私は星空に向かって囁いた。



「だいすき、だったよ。」




「…誰が。」



ねぇ、同じ声が響いた。

見た事も無い人、なのに君と同じ雰囲気。

…そっか。


———やっぱり、神様はイジワル。


これを、運命という奴って事にしたいんだよね?



*あとがき*
「見た事も無い人」はイナGOキャラだったりする(笑)
「私」は短編2回目です、続編のキャラですね。そのうち、分かる…かな?
初恋の人、それを失って同じ雰囲気の人に出会う…そんな感じです。
感想、リクなど下さると嬉しいです。
…キャンプ編を書かないと^^;