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第８話
　「もうほっといてくれ・・・・」

　吹「美紗さん・・・あのさ、「もういいよ・・・」え？」

吹雪が喋りかけた途端
美紗が吹雪の言葉をさえぎる
それに驚き吹雪は少しマヌケな声を出してしまう

　美紗「だ、いた、い・・・僕は・・・本当の、サッカー、をやりたいよ・・・・みんなだって同じだ・・・みんな好きでサッカーをやってないんじゃないんだ・・・」
美紗は顔を俯かせながら、言葉が途切れながらもいう
吹雪はまた「美紗さん・・・」と声をかける

だが、美紗は何度も自分を呼ぶ吹雪のことがいらつき
吹雪を睨みながら

　美紗「お前は、さっきからうるさいんだよ!なにが風になろうよだ!なにが楽しいサッカーなんだよ!お前はな、僕達の事情を知らないからそんな事を言えるんだ!お前は・・・・・・・・・・・・・・・・・





おせっかいなんだよ!!もう僕達に近付くな!!!これでさよならだ!!!」

と最後に「僕の前から消えろ!!!!いますぐに」と叫び後ろを向いた
叫んだときの美紗の顔はどこか悲しげで吹雪はさらに心配になった。
だが、美紗の最後の言葉に傷付き
何も言わずにその場をはなれた

吹雪が居なくなるのを確認した美紗は静かに涙を流す
その涙はサッカーができない悲しさでも林野に言い返せない悔しさでもなかった。

ただ、吹雪にあたってしまった自分が最悪な人だとおもったのだ。


　吹「はぁ・・・僕、完璧に美紗さんに嫌われたな〜」

吹雪は中等部のグラウンドに戻ろうと足を進めていると

　「吹雪さん!!」

突然、上から声が聞こえた・・・・・・・