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第５話
　　「いいか？」


　「いいか、蘭桜。俺は風丸一郎太、男の娘なわけないし、列挙とした男だ!!」

まだ練習も始まっていないのに、風丸はいらつきを現し、美紗は風丸の説教を「はいはい」や「わかったから」と軽く受け流しながら空を眺めながら呟いていた。
そこでまた、「人の話を聞け!」と怒られる

　「ねぇ、僕さ成長期だから睡眠時間がたっぷり必要なんだ。だからさ、寮に戻っていいかな？」

　「断じて駄目だ。」

美紗は、本当に眠そうに欠伸をしながら目をかき身体の方向を１８０度回転させ、寮に戻ろうとしたが、その瞬間に風丸に腕を掴まれる。
突然、腕を掴まれ驚いた美紗は、「うわっ」
と悲鳴を上げながらバランスを崩してしまう、その後ろには美紗の腕を引っ張った張本人である風丸がいて。

風丸は美紗とともにバランスを崩し、下から美紗を抱える形で２人揃って倒れてしまった。

　「...ごめん」 「悪い、蘭桜」

今だ２人は倒れたまま、顔を真っ赤にしてお互い謝罪をする。だが、２人は顔を向き合っておらず、耳まで顔を真っ赤に染めながら、照れ臭そうに謝っていたのだ。