二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン【中学再生作戦編】 ( No.323 )
日時: 2012/08/02 22:42
名前: 風風 (ID: DLaQsb6.)


第6話
  「わかるかい?僕は女、君は男、性別が違うんだから次からは触らないでよね」


 「...」「・・・」

2人の沈黙の間を繋いでるのは1つのサッカーボールだった。
風丸は顔を赤く染め、下をうつむきながら、美紗はそっぽを向いきながら
お互いボールを交わしていた。

美紗の近くにいた美弥日は苦笑いを浮かべながら2人をみつめていた。

 美紗「君さ...」

 風「なんだ?」

 美紗「ぼくとペアなんて最悪だろ?」

ぴたり。
そんな風な効果音が出そうなほど空気が止まっていた。
美紗は、相変わらずの無表情で風丸からは感情が読み取れなかった。
一方の風丸は、驚きで目を丸くし、口を半開きにしていた。

 風「...なんでだ?」

 美紗「なんでって簡単だよ、ぼくのこと聞いただろ?
ぼくみたいなやる気がないやつと練習なんてしたって−−


一瞬だった。
そっぽを向き、無表情であったあの美紗が、
一瞬だけ涙を含ませ、少し潤んだ瞳で風丸をみつめていた。
 その表情をみたとたん、風丸は少しだけ頬を赤くした

 風「あぁ。お前の事は聞いたぞ
『花の舞姫』だろ?
お前って本当はサッカーが大好きなんだろ?
だから、なんだかんだ言って今日だって−−「ぼくはサッカーなんて嫌いだッ!」

潤んだ瞳で、風丸を強くにらみながら、美紗は珍しく大声をだす。
その大声に、選手全員が反応していた。

 美紗「ぼくは、君みたいなおせっかいは嫌いだ。大嫌いだ。
もう、近寄らないでくれ」


そう言い残すと、美紗はベンチの元へ戻った。