二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモン】しかえし【DPt】 ( No.1 )
- 日時: 2011/05/09 21:11
- 名前: 秘蔵っ子 ◆HBBeG15csY (ID: ObYAgmLo)
プロローグ
半分引きこもりの私が東京と言う大都会に来た理由は、なんてこともない、ただ大きな買い物に来ただけだった。
私は東京を歩く。既に買い物は終わり、これからまっすぐ帰るだけなのもなんだし、少しばかり観光をしようと思っていた。
だたそれだけで、私は善良な一般市民であり、少しばかりめんどくさがり屋の女子高生なだけなのだ!
「あの、すみません」
だから片田舎から出てきた私は、声を掛けられたらなんだろうと思うし、そちらを振り向く。
声を掛けられたのは人通りの少ない道。元々昼時と言うのもあったのかもしれない。
「はい、」
なんでしょう、と続けようとしたが、言葉は出てくることはなかった。
ずんっ、とお腹に響く衝撃。広がる痛み。朦朧としてくる意識。
刃物が、私のお腹に突き刺さっていた。
「ごめんなさいねえ」
なにやらゴスロリちっくな服を着た女が、言葉とは裏腹に嬉しそうに笑みを浮かべていた。
ちくしょうこのクソアマ覚えてろよ、と言う言葉は空気を振るわせることはなく、私の口からはうめき声だけが出て行った。
気を失う瞬間(正確には死ぬ瞬間)、女が「これで私もトリップできるのね!」と言っていたような気がする。
体感時間一日、だが実際の時間は一年くらい経った今日、日本に0.8%しかいないクリスチャンであった私は無事に天国でぐだぐだしていた。
今日も上から自分の家族達を見守っている私を、天使達が呼びに来る。
なんだろうと思いながら天使達についていき、重厚な扉を開けると、そこにはおじさんが土下座をしていた。
「すまない!」
いきなりなんのこっちゃいと思いながら軽く引いていると、おじさんは勝手に話し出した。
「まさか彼女が本当にやっちゃうとは思わなかったんだ!」
「………」
「怒る気持ちもわかるが、俺の話しも聞いてくれ!」
「…………えっと、あの…あの女をけしかけたのは、あなただってことですか?」
「けしかけたんじゃない!」
おじさんは床に突っ伏したまましくしくと泣き出した。…うわ鬱陶しい。
「えっと、別に今はもうそんな怒ってませんから、とにかく頭を上げてください」
話しを聞いてみると、ドリーマーなゴス女は毎日毎日トリップしたいと願い続けていたらしい。その女はある日事故に合い、仮死体験をしたそうだ。そのときにおじさん(日本にいる八百万の神の一人らしい)に会い、トリップする方法を教えてもらったそうだ。そしてその方法は———
「同じ年頃の同性を二人殺すぅ!?」
とんでもない方法だ。私が素っ頓狂な声を上げると、おじさんは「それで諦めると思ったんだ」と弁解した。
「それで神様は何故ここにいらっしゃったのです?」
「殺された一人目の少女が、その少女と同じ世界に行きたいといって…。ならあなたの要望も聞かなければ不公平だろうと思い…」
今その女はどこにいるのか、と聞くと、
「あなたを殺したすぐあとにポケモン、とか言う世界に行った…」
その瞬間、私もポケモンの世界にトリップすることが決定した。
***
プロローグのくせにgdgd