二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ナビ・ルナ&ムスビ ( No.134 )
- 日時: 2011/08/05 19:26
- 名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: frNsUPKP)
ルナたちは、宿を取ることからはじめます。
「この旅は短そうだし、ホテルか旅館を取りましょう。」
「旅館がいいな。でも、うんとボロッちいの。今までのアパートみたいなやつ。」
ルナがそういうので、旅館を探しますが、なかなか見つからず、しびれを切らしたもっけが近くのホテルに決めてしまいました。」
「もっくん、旅館!!」
「しかたねぇだろ、ないんだよっ。しかも、もっくんって言うな。」
「もっけのばか。」
「おいおい、じゃあ野宿でもするか?」
「わ!それはやだ」
ルナはけらけら笑いながらホテルに入りました。夏休みには入っているといつみたちから聞いていましたが、家族連れが多いようです。
ルナには家族がいません。
(でも、もっけもスネリもいるもん。)
女の人に部屋に通され、女の人がいなくなったのを見計らい、ルナはぱふっとベッドにダイブしました。
「ルナってば。」
「だって、くつろぐの久しぶりなんだもの。いっつも、妖怪、妖怪。たまには休息!あ〜、幸せっ!」
ルナがごろごろしているのを見ても、スネリも、妖怪ナビもたまには夏休みのゆっくりした時間も必要なんだわ、と思うだけでした。
「なぁスネリ、見ろよ。このホテルのクッション、最高だ。大きさといい、形といい、人間姿のときにちょうどいい。ここではふくろうで見つかるとまずいからな。」
クッションの話にルナもスネリも吹き出しましたが、見つかったときの話にうなずきました。
「そうね、ここでは動物でいたらマズイわね。面倒だけど、ずっと人間姿でいるのがベストかしら。」
ルナは心が躍ります。お泊り会みたいだ、と。
「じゃあスネリ、とりあえずホテルだし、大浴場に行ってこよう!!」
「わたしは水は苦手なのよ。1人で行ってきたら?」
ルナはスネリがこないことを残念に思いながらも、一人お風呂セットを持ち、大浴場へ。
たまたますいている時間なのでしょう。ルナ一人、貸しきり状態です。
「わぁい、貸切!」
ルナは髪と身体をごしごしとよく洗い、ゴムでパチッと髪を束ねました。もちろん、チョーカーは外していないので、第三の目を開眼したわけではありません。
ちゃぷん…………っ!
「わ、あっつ!」
ルナは指先でちょんちょんしていましたが、裸の身体が冷えるので、一気に入りました。
「き。気持ち〜ぃ。」
熱さにもなれ、ほこほこしていると、違うお客さんが入ってきてしまいました。なんだかいづらい空気です。
のぼせそうだってので、ルナは浴場から出ました。
「ス〜ネリ♪聞いてよ。」
ルナははじめて入った大浴場が貸しきり状態で、部屋に戻ってすぐにその感動をスネリに伝えました。
「スネリも一緒に来ればよかったのに。」
「もう仕方ないでしょ。」
さて、寝る前に明日の沖縄行きの用意の確認です。
「沖縄なんて初めて。夏だし、暑いのかな。」
「うう、おいら、アツいのはいやだぞぅ。」
ルナがかばんを閉めると、最悪な言葉が、ルナに……。
「さあ、勉強だ。今日は…」
「えぇ〜。今日もやるの、鬼!」
「スネリはたまには休息なんていって妖術は休みだが。」
「スネリ、大好きよ!」
「さあルナ、書き取りがおわったら計算問題だ!!」
もっけの目には異様なほど光が宿り、その日の勉強はいやに長く続きました。