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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ナビ・ルナ&ムスビ ( No.287 )
- 日時: 2011/10/30 15:09
- 名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: 86FuzJA.)
——ここは、どこ。
「あら、あなた。こんなとこで寝ているとふまれるわよ。」
涼やかな声とクスクスという笑いに、わたしは目を覚ました。
「す、すみませんっ。」
反射的にぴょんと飛び起きる。その身体が軽いことに気がついた。
ニキラアイナに来たんだ。いつもの白猫姿に、白い革ひもについた、ハート形のピンクの鈴。桃色のフード付きカーディガン。簡単に言って、「いつもの莉々スタイル」ってわけ。
近くにいた2匹の猫をひきずり、ひとまず邪魔にならない所へ。
「重っ。ムスビ、ダイエットしてないじゃん。」
1匹はムスビだった。いつものムスビが若葉色のポンチョを着ているのだ。これも、ニキラアイナでは普通。
ん、で……。
もう1匹の猫は分からない。いつみでも、玉ちゃんでもない。
いつみのミルクティー色とちょっと違う毛色。なんていうんだろうと考えて、ぴったりな表現を見つけた。そうだ、モンブランの色。手足の先だけ雪のように真っ白。
わたし達と違って、鈴はしていない。代わりに、革の首輪をしている。
「……あっ!!」
これは、ルナちゃんがしていたチョーカー。ということは、この猫はルナちゃんなのだ。
「んー……。」
さっき、大声を上げたからか、ルナちゃんが起き出した。
やがて、ぱっちりと開いた瞳は深いブラウンだったが、角度によっていろいろな色に変わる、ニンゲンの時と変わらない瞳だった。
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