二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ナビ・ルナ&ムスビ ( No.3 )
日時: 2011/05/29 13:07
名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: .usx6F8Y)

返信ないので、勝手にひとりでやりますですよ。
誰でもいいので、返信くださいぃ。(泣



第1章 落下危険
「きゃぁぁぁぁ!!もっけ、どうしたの!?落ちるって!!」
「知るかよ!!」
 ルナはちらりと下を見ました。
(この高さから落ちたら…)
 いくら妖怪の身体とはいえ、雲より高いところから落ちたら重傷を負ってしまうかもしれません。
 ルナは第三の目を開眼しようとしますが、間に合いません。
 ずごーん…。ルナたちはとてつもないスピードで、地面にたたきつけられ…全員、気を失いました。

『いっちゃん。』
 ムスビに声をかけられ、わたしはこわごわ、目を開けた。
「あれ?何も…あぁっ!!」
 わたしは、道路の横の、川原を指差して叫んだ。
 だって、人が倒れていたから。
 いや…正確にいえば、3・4年生ぐらいの女の子と、真っ白なきれいな猫、それに動物園で2〜3回見たことがあるだけの、茶色いふくろう。
「莉々、玉ちゃんっ!!人が!!」
 言ったとたん、伏せていた莉々が川原に走った。
「だいじょうぶっ!?」
 次の瞬間、莉々がはっとした表情で凍りついた。
 視線の先には、猫。
 莉々はふるえる手で白猫を抱き上げた。
『このコには』
 あ…これは、莉々の心の声だ。
 ふだんはあえて聞かないけど、たまに、ふとした時にきこえてくることがある。
 そしていつも、そういうときは強い意志のときのみだ。
 いま、莉々はどんなことを思ってるの…。
『このコには、わたぽんみたいには死んでほしくない』
 わたぽん。今は亡き莉々の天猫。
 わたぽんさんも、銀色の毛並みだった。だから、この白猫と重ねているのだろう。
 不安げな莉々のかたを玉ちゃんが優しくたたいた。
「だいじょうぶよ、莉々。いま、このコと莉々がいっしょにいるのが視えたの。」
 莉々の顔がかがやいた。