二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ナビ・ルナ&ムスビ ( No.35 )
日時: 2011/06/20 17:36
名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: EmEMGJKv)

 ルナが目を覚ますと、3人の女の子がルナを見下ろしていました。
 女の子たちは、五ぼう星のペンダントをつまみながら話していたようでした。
「だめっ!」
 ルナは、女の子…いつみの手から、自らの首にかかったままのペンダントを払い落としました。
「え…。」
 気を失っていたというのに、いきなり激しく動いたからなのか、それともペンダントをいきなり払い落とされたからなのか。いつみは呆然としていました。
「あ、え…っと…」
 ルナは気まずくなり、ペンダントを強く握り締めます。
「あ…ごめん、あなたのなのに。勝手に触っちゃって…。」
 ルナは戸惑いました。同じ年頃の子と話すのは、1年前に星の子学園を出てからは、旅で出会った子ばかり。会話に慣れないどころか、逆に謝られたルナは、しどろもどろです。
「えっと〜。あの、わ、わたしこそ、いきなり奪い取ったりして、ごめんなさいっ!」
「あはは。いつみもカタいんだから。ねぇ、あなた、この辺の子なの?
空から落ちてきてびっくりしたんだよ!」
 話しかけてきたのは、ツインテールの、気さくな感じの女の子でした。
「あれ?わたし…」
 もっけに乗って飛んでて、落ちて…そのあと、どうしたんだっけ?
 なんとかして記憶をたぐりよせますが、気を失っていれば、特訓した記憶力も役に立ちません。
「この辺に、今日、引っ越してきたんだ…よ。」
 おそらく、この周辺が次の住まいとなるでしょう。あながち、間違いでもありません。
「へぇ、そぉなんだ!!よろしく!」
その一言で、ルナの中の警戒心が、スッと消えてなくなりました。