二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: _恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉  ( No.101 )
日時: 2012/03/18 21:54
名前: アーシェ (ID: ZGo4Gnz1)
参照: 恋愛逃避



「まだいえないね」『言うのが怖いからの癖に』



燃えるような紅色の目の私が言う、そしてもう一人の冷たい海の色をした青の目の私も言う
その子は私であり私じゃない、心の中のもう一人の私の想いだ
どちらが私の本心なのかもわからない、いつも夢で見る光景


「いったらこわれちゃうよ、だからあと少し」『もうとっくに見失ってるのに意味ないよ』


冷たい目をした私があざ笑う、否定も出来ない、ただ悩んでいるだけだ
だったら赤い目をした私は?いったいなんだというのだ、わからなくなってくる
それに、どちらも間違ってはないが、一体コレはなんだろうかわからない


「言ってあなたは満足できるの?辛いだけだよ」『今更もう遅いよ、全ては闇の中』
「まだどっかに道はあるから今からでも遅くない」『嘘をつき続けたのにまだいうの?』
「・・・・・・・・それは」『所詮ムリなんだよ貴女は貴女ではないんだから』


今まで心の奥深くに抑えてきたものの正体を青の目の私は見抜いている
そんな事分かっているというのに、私は言い訳をただ言い続ける、謝罪のように
それを見た私はあざ笑うかのように私の動きを封じた、冷たく凍った目
アレを声に出して告げるものか、アレ抱けば言えない、彼らには絶対に
でもこのままだと私は闇に縛られてしまう光は消えてしまう


『もうむりだよ、貴女は所詮裏切り者だ、何もかも知っていたのにだから犠牲が出た』


裁判者のように彼女は言った、背筋が凍りついた、その目は双子の片割れそのもの
あぁ、どうしよう、コレを受け入れたら私は私ではいられない、こわれる
それに私は全てを知っていたのに言わなかった彼女の言うとおりだ、でも認めたくない
彼女を受け入れたら、理解したら、全てが狂ってしまうから
だが彼女はわたしの首に剣をつきつけこういった、



『アンタは知っていたけどいわなかった所詮偽善者だ、私も同じだ』
『もう戻れないんだよ、あのときには私達は罪を犯したのだから』








『私達は同じなんだよ、闇の中の犯罪者と同じだ』








世界が暗転した