二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: _恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉  ( No.97 )
日時: 2012/03/18 21:45
名前: アーシェ (ID: ZGo4Gnz1)
参照: 恋愛逃避


「全部、全部貴方が悪いんですよ」 

自らの口から紡ぎ出せれた言葉は驚くほど冷酷な冷たい響きをしていた
心の中はびっくりするくらい嫉妬という名前の感情とそのほかの真っ黒な感情ばかりでぐるぐるまわっている
みんな、ばっかりあなたは頼りにして、俺なんて憧れのあの人にも一歩届いていなくて嗚呼どうして
どうして俺なんかがこのチームに選ばれたんだ俺なんて光の裏の影なのにどうして、どうして
どんなに暖かく応援をしてもらってもそのこえはとどかなくて
壁に当たって跳ね返るサッカーボールのようなものでしかないんだ、モノクロの黒と白の塊でしか
俺は失点をしてそのうえ負けて暖かくあなたは迎えてくれたけど笑顔は見せてくれなかった
俺だってあなたの笑顔が見たくて一生懸命頑張ってきていたのに
どうしてほかの人と話している時ばっかその笑みをこぼすんですか、俺だって同じくらい頑張ってるのに
そう思っているとだんだんあの時の風丸さんの気持ちがわかるあのひともそうだったんだ
それは重い塊となって心にのしかかった、そうかだからあの力を求めたんだ
俺だって力が欲しい支えられるくらいみんなを引っ張っていけるそんな力が欲しい
あの人みたいな光の力を-----嗚呼、そこはちょっとちがうのか
そんなことを思いながら俺は目の前にいる彼女を見つめていた、あなたに認められたかった
どうしてあいつらには優しくするのに笑顔で接するのに俺には悲しそうな笑顔なんですか


「・・・・立向居く、ん」


その顔は驚くほど恐怖と驚きに満ちていて、俺が最も見たくない顔をしていた
違う、俺が見たいのはそんな顔じゃない無邪気に笑う太陽みたいなあなたが見たいだけなのに
そのために俺は頑張って練習もした、ずっと寝ないで練習をしてきたこともある
-------やめて!そのままじゃ体が壊れちゃうよっ!、とか
なんで止めるんですか、一生懸命やる人が好きだってあなたは行ったじゃないですか
俺だって一生懸命やってあの人みたいにみんなに必要とされたかった、いつもそれが羨ましかった
あの人と同じ場を守る俺はあの人が光だとすると俺が影でしかない、目立たない脇役
試合という舞台になかなか立つことができないただの脇役と言う名の役者でしかないんですよ
だから俺が自分の立場を守るためには、あなたの笑顔を手に入れるためにはあの四角い場所を守るための
力と言う名信頼が絶対必要だったんですよ、じゃないと存在を消されるから
なのにあなたはそのための努力を否定するんだ、俺が望んでいない絶望の顔で、わからない
俺が自分の存在を守るためにしてきたことをあなたが否定するのなら俺の存在はなくなったも同然



-------嗚呼、だったらどうして俺は白黒の丸い塊を追いかけてきたんだろうか





(もうあなたが俺の存在を壊したも同然だ---ならあなたも一緒に壊れてしまってよ)