二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: _恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉  ( No.98 )
日時: 2012/03/18 21:47
名前: アーシェ (ID: ZGo4Gnz1)
参照: 恋愛逃避



どうしてなのか、わからない
でもこれだけはわかったんだ、貴方はもうあの人に堕ちているんだって、瞳でわかったんだ
俺だって、俺だって———。愛されたかったんだ貴方に、
なのにどうして、どうして俺が一番尊敬する“あの人”に惹かれてしまったんですか
あの人のことは尊敬しているけれど、それでも今の俺には貴方を奪った盗人にしか見えないんです
俺は、あなたが好きだった、同い年だけど大人っぽく優しく笑って、俺のことを助けてくれて
あなたは一番最初にかばってくれた、そして声をかけてくれた
あんなに優しくしてくれる人なんて学校にはいなかった、母さんだけだった
なのにあなたは、俺の知ってる人とは違った、軽蔑するあの人たちとは
いじめてくるどころか助けてくれたサッカーも俺も、だから、だから


一番あなたに愛されたかった、優しく笑ってくれたあなたに 


でも、もうあなたはあの人に惹かれている、尊敬するあの人に
あのひとの表情も優しかった、他の人は気づいていないけど、俺にはわかるんだ
あの人を尊敬して追いかけて、そして貴方を好きになっている俺にはわかるんだ
でも、もう戻れないことぐらいわかるけれど、でも、おれは、
それでもあなたのあの笑顔を手に入れたいって思ってしまうんだ
おれは馬鹿だって自分でわかるけれどそれでも、たとえそれでも



--------------------あなたを奪うために俺は存在しているんだ



 それは、とても優しくて
 それは、とてもざんこくで
 それは、とても辛いことで
 それは、とても暖かいことで
 それは、とても苦しいことで
 それは、そして——××で


はじめて涙を流してあなたを無理やり抱きしめた瞬間、俺は初めてその感情を



≪恋≫というのだと知った、なのに、どうして、



全て俺は汚れた、奪いたいっていうことまでいったのに、どうして、



------------あなたは、許してくれるのだろうか




 (嗚呼、俺は笑顔を見たかったんじゃない、誰かに優しく愛されたかったんだ)



・・・・・略奪レーゾン


——俺が存在したのは××だったからだ