二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ×ポケモン〜鍵の在り処〜 ( No.1 )
日時: 2011/06/03 21:00
名前: 琴葉 (ID: mYaacdZq)
参照: 風丸と蘭丸は断じて譲らねぇ!

第一章 出会いと旅のスタートのお話。

プロローグ 『貴方に 逢いに来た』

風丸視点

 いつもの朝。待ち合わせの時間になっても現れない円堂を、俺たちは待っていた。

風「円堂遅いな……」
豪「仕方ないだろ。いつもの事だr「お待たせー!」」
豪「遅れてきた上に台詞被せるってどういう意味だ!」
円「ごめんごめん」
風「まあいいや。それより早く行こうぜ。遅刻するだろ」
円「ホントだ! 豪炎寺、早く来いよー!」
風・豪『お前が言うなっ!』

                     5分後

風「あ」
円・豪『?』
風「猫だ」
円「ホントだ。……危なくないか? 道路のど真ん中に居るけど」
豪「放っておけ。遅刻するぞ」
円「豪炎寺きゅん酷い!」
豪「だったらお前が轢かれてくるか?^言^」
円「(豪炎寺怖ぇええええええええええええっ!)」
風「あ、トラック」
豪「なんて間の悪い……」
円「ヤバイって! マジで轢かれるって!」

風「……くっ、そぉおおおおおおおおおおおおおおお!」

咄嗟に飛び出した。——何やってるんだ、俺は。

円「風丸!?」
豪「駄目だ、上手く猫を抱えたとしても間に合わない!」
円「風丸——————————っ!」

 円堂の叫び声が妙に遠く聞こえた。あ、俺死ぬんだ。交通事故で死ぬんだ。そう思った時。

風「……?」

 急に体が軽くなった。……召されたか。と思ったが、ちゃんと実体がある。俺は誰かに突き飛ばされていたんだ。
 誰かに抱え上げられているような感覚だった。背後を見ると、俺を突き飛ばしたのが少女だと分かる。逆光のせいか、顔はよく見えない。
 歩道の端に落ちた俺のところに、二人が駆け寄ってくる。

円「風丸! 良かった……ぐす……ケガねぇか!?」
風「あ、ああ……っていうか泣くなよ! ほら、ハンカチ貸すから」
円「あ、ありがとな……ぐす……」
豪「全く、無茶なことするな」
風「……すまなかった」

 俺はそう言ってから、さっきのことを思い出して振り向いた。そこには、さっき助けてくれたのであろう少女の姿があった。

風「……あの、さっきはありがとう」

 俺がそう言うと、少女は俺の元に歩み寄って、無表情のままメモを渡してきた。

??『貴方に 逢いに来た』