∮〜prologue〜 紅葉side人があなたを桜と例えるのは。あなたがどんな誰よりも綺麗で、今にも散ってしまいそうな人だから。人があなたを鬼と例えるのは。あなたが手に持つ刀の衷にどんな誰よりも多くの、静かな闘志とほんの僅かな畏を抱いているから。私があなたの傍にいたいと唱えるのは。あなたがどんな誰よりも優しく、どんな誰よりも厳しく、どんな誰よりも愛おしい人だから。────私にはただ、其れだけなんです。