二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 春の月を狼は喰らいて【薄桜鬼】 ( No.3 )
日時: 2011/06/25 20:24
名前: まろんけーき (ID: Mr.8bf9J)


 ∮〜名もなき夢〜


 紅葉side




────本当に、行っちゃうの…?

────あぁ。

────…待ってる。
    何があっても。
    信じてるから。

────…あぁ。

────だから…絶対に…

────死んだりしねぇさ。 
    少なくとも…

    てめぇが生きてる間は、な。

    言ったろ?
    俺は、何があってもお前を守る。

    だから、そんな心配すんな。

────ありがとう。

────礼を言われるようなこと、まだしちゃいねぇさ。
    口ではどうとだって言える。
    それをやって退けるまで、その言葉は取っといてくれ。

    お…。…じゃあな。行ってくる。

────────…行ってらっしゃい。



 本当は、ついていきたかったその背中。

 その広い背中を抱きしめて。

 “好き”って言いたい。

 本当は…行ってほしくなんか、ないんだよ?

 私も、ついていきたいんだよ?


 待って…    おいていかないで…。

 ねぇ… お願い……