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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 春の月を狼は喰らいて【薄桜鬼】 ( No.5 )
- 日時: 2011/07/17 13:06
- 名前: まろんけーき (ID: ZvRr1aJX)
∮〜○○ですが、何か?〜
紅葉side
「待って!!!」
ガバッと上半身を起こし、私は叫んだ。
「……。」
二、三の沈黙。
────…さっきのは…夢?
やっと状況を飲み込んだ私は、大きなため息をついた。
「……夢…かぁ。」
仲間が京へ旅立ってから、幾つ季節が巡っただろう。
なかなか届かない風の噂、ひとつも届かぬ仲間の死の知らせ。
その両方が、私の中で不安と信頼のバランスを保たせていた。
「紅葉さーん!!」
ドタドタと忙しない足音と共に、誰かが私を呼ぶ。
どうしたんだろうと思い、私が襖の方を見ると、それがスタァン!と、勢いよく開く。
その襖を開けた本人は、余程急いでいたらしく、息途切れ途切れに、私を見た。
「どうしたの?」
「どうしたもこうしたもありません!もう、昼餉の時間です!!」
「そっか、もう朝餉?それじゃいそいで支度を…」
「違いますって!『朝』餉じゃなくて、『昼』餉です!!」
「そっか、もう昼餉…って、えぇぇぇっ!!??」
寝過ごした!!
悲痛な叫びを上げ、私は布団から跳ね起きた。
えー。
いきなり、お見苦しい場面を失礼しました。
何がなんだか、わかりませんでしたよね☆彡←
まずは自己紹介といきますか。
私の名は、紅葉。
「もみじ」と書いて「くれは」と読む。
田舎の田舎の多摩というところで、「天然理心流」という剣術道場の第五第師範をやらせてもらっています。
え?師範ですよ?
はい、剣術の。
なになに?性別ですって?
女ですが、何か?
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