二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第三十五話 エースとエース ( No.118 )
- 日時: 2012/11/11 13:02
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)
爆風が消え、お互いに後ろへ下がり、双方睨み合う。
「レクオレ、影撃ちだ!」
レクオレは影を伸ばし、レクオレを襲う。
「影撃ちは背後からの技。だったら、リーティン、前進だ! 連続切り!」
リーティンは前へ踏み出し、レクオレの影撃ちをかわす。
そのまま前進し、すれ違いざまにレクオレを二度、三度と斬る。
「くっ、レクオレ、シグナルビーム!」
体勢を崩しながらも、レクオレは後ろを振り返り、カラフルな光線を放つ。
リーティンの背に命中し、リーティンを吹っ飛ばす。
「チャンス! レクオレ、水の波動!」
レクオレは水を波動状に変えて放ち、リーティンを狙う。
「リーティン、弾き返せ!」
何とかリーティンは葉を構え、水の波動を打ち返す。
打ち返された水の波動はレクオレに命中、しかしレクオレのダメージは少ない。
「エアスラッシュ!」
リーティンは葉を振り、空気の刃を放つ。
「水の波動だ!」
レクオレも水を波動状に変えて撃ち出す。
お互いの技が激突、空気の刃が水の波動を真っ二つに斬ったが、直後、空気の刃も消えてしまう。
「影撃ち!」
「甘い! 連続切り!」
レクオレの背後からの影撃ちを、リーティンは前に踏み込み前進することで避ける。
そのまま葉を構えて、レクオレを斬ろうとする。しかし、
「甘いのはレオ、お前だよ。レクオレ、シグナルビーム!」
レクオレはカラフルな光線を放った。
当然リーティンは避けられず、シグナルビームの直撃を喰らった。
考えてみればこれは当然の結果だった。
相手に正面から突っ込むのだ。反撃を喰らうに決まっている。
「まだまだだな。さあ、決めるぜ相棒! レクオレ、シグナルビーム!」
レクオレは止めの一撃とばかりに、カラフルな光線を放つ。
「…まだだ。そろそろあれが発動する! リーティン、グラスミキサー!」
リーティンも葉を振り、木の葉の渦を発生させた。
「…来た!」
木の葉の渦は普通よりも大きく、勢いも激しかった。
「何ッ!? 特性・深緑か!」
レクオレのシグナルビームとリーティンのグラスミキサーが激突する。
しかし、シグナルビームは破られ、木の葉の渦がレクオレを捕らえた。
だが、それでもレクオレはまだ起き上がる。勢いが弱まったのだろう。
しかも、やはりキラの顔に焦りは無い。
「こっちも来たぜ。特性激流が、ここで発動する!」
体力は双方残り少し。お互いに次の技を喰らったら負けだ。
「行くぜ相棒! 最大火力で水の波動!」
「これで決めるぞ! 必殺のグラスミキサー!」
レクオレが放つは、水の力が最大に凝縮された巨大な水の砲弾。
リーティンが放つは、嵐のように吹き荒れる巨大な木の葉の渦。
お互いの大技が激突する。
勢いは切れずに競り合う。しかし、遂に片方が相手の技を破った。
グラスミキサーが、リーティンが、勝った。
レクオレは葉の渦の直撃を受け、吹っ飛ばされる。
数メートル宙を舞い、地面に倒れたレクオレは、戦闘不能だった。
「…ちっ、レクオレありがとう。よくやってくれたな」
キラはレクオレをボールに戻し、レオの方を見る。
「俺の負けだ。ブルムシティジムに挑戦する前に、もう少し鍛える必要があるようだ」
そう言うと、キラはニヤリと笑い、
「次にバトルするときに勝つのは俺だぜ! じゃあな!」
キラはアメジスシティの方へと戻っていってしまった。
「さて、僕もブルムシティに行くか! ジム戦だ!」
レオはブルムシティに向けて、駆け出した。
ブルムとは、『花』を意味する言葉。
町の一番の名所はブルム花畑。色とりどりの花が咲き、とても美しい。
季節によって見られる花が違うので、一年中ずっと楽しめる。
町も発達しており、かつ建物は自然を崩さずに建てられている。
道路で無いところには、芝生が育てられており、自然の美しい町であることが分かる。
ブルムシティに着いた瞬間、レオは地面に倒れこみそうになった。
何しろ、長い橋を駆けて来たのだ。疲れないはずが無い。
「はあ、まずは…ポケモンセンターだな…」
先程の勢いはどこへやら、レオは足を引きずってポケモンセンターに行き、ポケモンを回復させた。
ついでに自分もソファーで休憩。一時間寝た。
すっかり元気になったレオは、
「よーし、早速ジム戦だ!」
ジムに向かってまた走り出す。
ブルムシティジムは、花畑の近くにあった。
花飾りで外装され、非常に見栄えのよいジムだ。
「お願いします!」
扉を開け、中に入ると、そこにあるのは例によってスタジアム。
アロンジジムのように、スタジアムには草が生え、所々に木も植えてある。
その時、
「おーっす、挑戦者! ジム戦希望?」
木の上から声がし、誰かが飛び降りてきた。
茶髪のポニーテール、すらっとした体型、緑のワンピースに、スパッツ着用。動きやすそうな格好だ。
年はタマナと同じくらいか、少し上。
「あたしはブルムシティジムリーダーのアサツキ。この町で生まれ育ったあたしは、幼い頃から花の美しさや植物の命の力強さに惹かれ、草ポケモンが大好きだった。今もこうして、草タイプ使いとしてジムリーダーをしてるんだ!」
アサツキは笑って、
「じゃあ始めるよ! あたしの超最強草ポケモンが相手をしよう!」
「望む所です! 絶対に負けませんよ!
お互いにボールを構えるレオとアサツキ。五番目のジム戦が始まる。
『ブルムシティジム ジムリーダー アサツキ 自然と共に生きる乙女』
さて、今回は幼馴染戦決着、そしてブルムシティ到着です。ちょっと展開が進むのが早いかな? 大丈夫かな。新キャラも登場、五人目のジムリーダー、自然を愛する乙女アサツキの登場です。有利なのは、ブレイズキックを使えるハンタマに、エアスラッシュを使えるリーティンかな? カワラベはもう可哀想なので触れません♪ 次回はジム戦です。それでは、次回もお楽しみに!